南條史生氏が「gallery de kasuga」の顧問に就任
2020年1月1日、東京・表参道に位置する複合商業施設「gallery de kasuga」を運営する株式会社hide kasuga 1896は、著名なキュレーターであり、森美術館の前館長である南條史生氏を新たに顧問として迎え入れたことを発表しました。南條氏は、長いキャリアの中で多くの国際的な美術展のディレクションを担当しており、アート界ではその存在感を際立たせながら、今後の展開に期待が寄せられています。
南條氏は、2006年から2019年まで森美術館の館長を務めており、現在は同美術館の特別顧問として活動しています。アートとサイエンスの融合をテーマにした今回の参画では、2020年に「gallery de kasuga」において、南條氏の選による展覧会が開催される予定です。また、春日秀之氏との共同で「アートアワード」を設立し、この新しい試みを進めていくことが発表されています。
南條氏の視点:アートとサイエンスの共通点
南條氏は、「アートとサイエンスは同じアジェンダを共有している」と述べ、両者が抱える哲学的な問いについて言及しました。サイエンスは論理的な手法で現実を探求し、アートは直感的にその問いを模索するという視点を持ち、今のクリエイションがこの2つのジャンルの境界にあると指摘しました。この視点から、新しいヴィジョンや創造物が生まれる可能性を感じ取っています。南條氏が関わる展覧会やアートアワードが、どのような影響をもたらすのか注目が集まります。
gallery de kasugaについて
「gallery de kasuga」は、工学博士の春日秀之氏が手掛ける新たな形の複合商業施設で、パリのブランド「BLANC BIJOU PARIS」や新素材ソフトカーボンを使用したブランド「hide k 1896」を中心に、現代アートの展示を行っています。ギャラリー機能に加え、サイエンス・アート・ビジネス・SDGsをテーマにしたアカデミア機能も備え、来場者に多彩な体験を提供しています。
施設内は、「ギャラリー」、「ラウンジ」、「サロン」という3つのゾーニングで構成されており、カジュアルにアートを楽しむことができる空間となっています。訪れる人々は、アート作品に触れながら、サイエンスやビジネスとの関連性を模索することができるでしょう。
設備と営業時間
「gallery de kasuga」は、東京都渋谷区神宮前に位置し、営業時間は12:00から18:00まで。定休日は火曜日ですが、営業時間が変更される場合があるので、事前に確認することをお勧めします。
お問い合わせ先は、gallery de kasugaの公式サイト(
https://www.gallerydekasuga.com/)で確認できます。電話でのお問い合わせも可能で、場所やイベントについての情報を得ることができます。
これからの南條氏の活動と「gallery de kasuga」の展開に、多くの期待が寄せられています。