NECが2050年に向けた持続可能な社会の実現を目指し、新たな取り組みを強化しています。特に注目すべきは、再生プラスチック市場の拡大を目指す団体「Sustainable Plastics Initiative(SusPla)」への参画です。これは、資源循環とマテリアルリサイクルを推進するもので、日本を代表する多様な企業や研究機関が集まっています。
NECはまず、その企業のPurpose(目的)を明確に設定しています。「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、持続可能な世の中を実現する」という理念を掲げ、資源循環、気候変動対策、水リスク管理など、広範囲な環境問題に取り組んでいます。
特に資源循環に関しては、自社の生産過程から使用、リサイクルまで一貫した取り組みを強化しており、廃棄物を減少させる努力をしています。これにより、再生プラスチックの品質向上や安定供給を実現することが目指されています。
SusPla自体は、日本のリサイクリング業界を支える団体として、品質の向上や安定供給に寄与することを目的に設立されました。自動車、家電、化学、プラスチック加工、繊維など、多岐にわたる業種のブランドオーナーやメーカー、商社が参加しており、大学や研究機関、自治体も巻き込んでいます。
NECはSusPlaの活動に強く共感し、再生プラスチック利用拡大に向けた問題解決に向けた連携を進めることで、持続可能な社会を目指すという意志を明確にしています。これにより、再生プラスチック業界全体の資源循環を拡大し、デジタル技術の導入を通じて更なる企業価値の向上を図ります。
このようにNECは、環境負荷低減だけでなく、社会全体のサステナビリティを推進するためにも積極的に新しいビジネスを模索しており、これまでにTNFDレポートの発行や、国際的な評価機関CDPからの最高評価を受けるなど、着実な成果を上げています。特に2024年には、TIME誌の「世界で最もサステナブルな企業」2位に選ばれるなど、グローバルな視点からも評価が高まっています。
再生プラスチック業界におけるNECの意義は、ただ単にビジネスの一環として参画するのではなく、社会全体の利益に資するかたちで取り組みを行うという点にあります。これからの活動に注目が集まっています。