令和7年不動産価格指数：住宅はわずかに下落、商業用は成長を見せる

不動産価格指数の現状

国土交通省が発表した最新の不動産価格指数（令和7年2月・令和6年第4四半期分）によると、住宅市場は若干の下落が見られる一方、商業用不動産は堅調な成長を続けていることが明らかとなりました。

住宅市場の動向

住宅価格は全国的に見て、前月比で0.1%の減少となり、総合値は140.0を記録しました。内訳を見てみると、住宅地は115.6、戸建て住宅は114.9であり、これらはそれぞれ0.5%の増加、0.5%の減少を示しています。マンション価格は211.8と、前月比で0.8%の増加を見せています。これにより、全体としては住宅市場は不安定な状況にあることが窺えます。

商業用不動産の活況

一方、商業用不動産では、前期比で1.0%の増加になり、総合値が145.2を示しました。特に店舗の価格は161.4、オフィスは180.5といった数字を記録し、それぞれ0.8%の減少と1.2%の増加を記録しています。マンション・アパート（1棟）の価格は167.9で据え置きと、商業用不動産は全体的に安定した成長を見せています。

今後の見通し

これらのデータは、今後の不動産市場の見通しに重要な影響を与えるでしょう。住宅市場の微減は需要の低下を示唆する一方、商業用不動産の増加は経済の回復や投資の拡大を反映している可能性があります。

しかし、このデータは速報値に過ぎず、今後3ヶ月間での改訂が行われる予定です。市場関係者にとって、今後の動向を注視する必要があります。