2025年1月の入札市場動向と急上昇キーワード分析
2025年1月の入札マーケットに関するマンスリーレポートが発表されました。運営は、労働力不足の解決に特化した複数のSaaSを提供する株式会社うるるが行っています。特に、この1月は政府のデジタル化推進政策を背景に、デジタル関連の検索ワードが急上昇しました。本記事では公示案件数や落札数、注目された案件などのデータを詳しく見ていきます。
公示案件数と落札案件数
2025年1月の公示案件数は166,295件、前年同月比91%となりました。この減少の主な要因は、岩手県庁の1月分(約8,900件)の結果公表が翌月にずれ込んでしまったことです。同様に、落札案件数も94,847件で、前年同月比84%となり、同じく岩手県庁の分が影響しています。
入札形式の割合
公示案件の入札形式別割合を見ると、「一般競争入札」が38.4%と最も多くの割合を占めていました。物品関連は「見積(オープンカウンター)」が54.6%で、次いで「一般競争入札」が36.7%でした。一方、役務に関しては「一般競争入札」が70.2%を占め、建設・工事でも64.0%が一般競争入札でした。
エリア別の公示案件数
エリア別に見ると、東北や九州エリアで減少が見られました。東北のケースでは岩手県庁の登録分が翌月にずれ込んだため、九州では熊本市役所の公表が遅れたための影響もありました。
入札検索キーワード 急上昇ランキング
2025年1月の入札検索キーワード急上昇ランキングでは、特にデジタル関連のワードが目立ちました。1位には「マイナンバーカード」、3位は「RPA」、8位には「デジタル庁」、そして10位は「ICT」となっています。これらのキーワードは、年末に発表された令和7年度政府予算案の影響を受けていると考えられています。政府はデジタル化の推進を強化しており、マイナンバーカードの利便性向上やBPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入支援を進めています。
注目された入札案件
2025年1月に注目を集めた入札案件としては、以下の2つがあります。
1.
マイナンバーカード交付予約コールセンター運営等業務委託
発注機関: 兵庫県 / 宝塚市役所
入札日: 2025年2月14日
2.
令和7年度ぐんまちゃん全国プロモーション実施業務
発注機関: 群馬県 / 群馬県庁
入札日: 2025年2月17日
まとめ
以上、2025年1月度の入札市場動向についてまとめました。急上昇したデジタル関連のキーワードは、政府のデジタル化政策が影響していることが伺えます。今後もデジタル関連の案件に対する関心が高まることが予想され、企業が柔軟に対応するための重要な指針となるでしょう。関連情報は、入札情報速報サービス「NJSS」を通じて確認できます。