幻想的なメロディが誕生したアラカチ
ジャキス・モレレンバウムとヒカルド・バセラールの新作アルバム『アラカチ(Aracati)』が、11月29日にオンラインでリリースされます。この作品は、セアラ州沿岸の美しい町アラカチでインスパイアされ、構想から録音に至るまでの15日間で作り上げられました。音楽と自然が調和する海辺での体験が、二人に特別な創作意欲を与えたことは間違いありません。
モレレンバウムは、アラカチでの滞在を振り返り、「我々の曲はすべて、滞在中の経験と結びついている」と語ります。その中でも特に印象的な楽曲が『フォゲイラ(Fogueira)』で、ビーチイベントでの大きな火の灯りがインスピレーションとなったとのこと。配信開始日に同曲のミュージックビデオも公開予定です。
アラカチ自体の魅力も見逃せません。かつてのセアラ州の首都であり、経済の中心地でもあったこの町は、赤い断崖や美しい海岸線が特徴です。自然の音、砂丘、波のリズムが、アルバムに込められる音楽の質感として感じられるのは、その環境に身を置いたからこそ実現できたものでしょう。
アルバム『アラカチ』には、モレレンバウムとバセラールの共作曲や過去に未発表だった曲も豊富に収録されています。バセラールは、今回のアルバムに収められている楽曲がアラカチを背景にしていることを重視しており、特別な意味合いを持っています。特に共作「ミラグリス(Milagres)」は、アラカチの海辺での出来事に触発されています。この曲も、二人の関係性やフィーリングが反映された作品です。
さらに、バセラールの作品『カミーニョス・ジ・アレイア(Caminhos de Areia)』もアルバムの代表曲として注目されており、リリース後にはミュージックビデオもの公開が予定されています。
2022年に二人が初めて出会ってから、彼らは共同作業を続けてきました。モレレンバウムは、著名なアーティストたちとのコラボレーション経験が豊富で、世界的なチェリストとして知られています。その彼と、マルチな才能を持つバセラールが共に制作した本作が、どのように音楽シーンに影響を与えていくのか楽しみです。
このアルバムはSpotify、Apple Music、Tidal、Deezer、Amazon Musicなどのプラットフォームで配信され、また日本国内の一部店舗にてCDとしても購入可能です。アラカチの自然美と音楽が融合した、心温まるメロディにぜひ耳を傾けてみてください。彼らが描く音の旅が、あなたを新たな音楽体験へと誘うことでしょう。