新たな雇用モデルを生み出す!3社の連携
SOMPOグループの中核をなすSOMPOシステムズ株式会社、特例子会社のSOMPOチャレンジド株式会社、そして関西電力グループのポンデテックが、2025年7月より使用済みPCの再生事業「リファービッシュ」に取り組むことを発表しました。このプロジェクトは、3社がそれぞれの特性を生かし、持続可能な社会の実現へ向けた重要な取り組みです。
連携の背景
現代の企業には、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した社会的責任が求められています。特に、IT関連の電化製品が急速に進化する中で、使用済み機器の適切な再利用や障害者雇用の促進が企業の重要な課題となっています。SOMPOシステムズは、視覚障害者向け業務端末の開発を進めることで、IT分野での障害者雇用の拡大に寄与しています。また、SOMPOチャレンジドは社員の多様性を尊重し、職域の創出を目指しています。これらの背景が、この画期的な共同プロジェクトの発足に繋がりました。
具体的な取組み内容
この新たなリファービッシュ事業では、SOMPOシステムズが使用を終えたPCを再生処理し、再利用可能な形で流通させます。再生作業はSOMPOチャレンジドの専任スタッフによって行われ、端末の清掃や部品交換、ライセンス再登録などを担当します。一方、ポンデテックは技術的な支援と業務全体の管理を担当し、効率的かつ安全な運営を実現します。最終的に、再生されたPCはポンデテックが運営するECショップ「PC next」などを通じて販売される予定です。
環境への配慮と雇用の拡充
この取り組みは、単なるPCの再生に留まらず、環境保護と障害者雇用の拡大を同時に実現するものです。使用済みのPCを廃棄するのではなく再利用することで、電子廃棄物の削減という環境問題への貢献もあります。さらに、SOMPOチャレンジドの擁する仲間たちに新たな就労の機会が与えられることで、社会的な意義も大きいです。
今後の展開
この事業はまずPCからスタートしますが、将来的にはスマートフォンの再生やIT端末のキッティングなど、IT分野での障害者雇用の幅を広げていく計画です。SOMPOグループ内での活動の水平展開を見据え、より多くの業務で持続可能な形で障害者の活躍を促すことが期待されています。また、ポンデテックはこのスキームを全国に広げ、首都圏内での新たな働き方を創出し、電子廃棄物の削減を推進する計画です。
この3社の取り組みは、時代のニーズに応えるだけでなく、持続可能な社会の構築へと寄与するものであり、注目に値します。今後も各社の動向に注目していきたいと思います。
各社概要
- - SOMPOシステムズ株式会社: 損害保険ジャパン株式会社のITシステムを担い、デジタルトランスフォーメーションを支えています。
- - SOMPOチャレンジド株式会社: 特例子会社として、障害者雇用の拡大と事務業務を担う役割を果たしています。
- - ポンデテック株式会社: 障害者雇用を促進し、電子廃棄物の削減を目指すベンチャー企業です。