2026年度デリバリー展覧会開催校募集
タグチ現代芸術基金が主催する「デリバリー展覧会」。このイベントは、都市部に比べると現代アートに触れる機会が限られている地方の学校に向けて、タグチアートコレクションから選ばれた現代アート作品を展示するというものです。本展覧会は、2026年度の開催校を募集中です。
デリバリー展覧会の目的
展覧会を通じて、子どもたちに現代アートに触れる機会を提供することが目的です。アートはただの鑑賞物ではなく、作家の生きた環境や文化、価値観を理解するための「窓」であり、私たちが世界とつながるきっかけとなるのです。特に現代アートは、多様な表現が含まれており、鑑賞者が感じること、考えることを重視しています。子どもたちが自分なりに考え、意見を交わすことができる機会を生み出すことが、より多様な社会への理解を深めることにつながるのです。
2026年度の開催概要
本展覧会の概要は以下の通りです。
- - 応募対象: 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、神奈川県、千葉県、山梨県、静岡県内の小・中学校
- - 募集期間: 2025年11月15日(土)〜2026年3月31日(火) 必着
- - 開催期間: 2026年10月1日(木)〜2027年3月31日(水)
- - 開催費用: 無償
また、応募方法や必要書類の詳細は、タグチ現代芸術基金のウェブサイトで確認できます。特筆すべきは、学校の費用負担がなく、専門のスタッフが展示設営やプログラム実施を行うため、教員の負担を減少させることができます。
デリバリー展覧会の実施内容
展覧会では、絵画、彫刻、写真、映像など多様な表現手法のアート作品を展示します。また、対話を通じた鑑賞プログラムが設けられており、同じ作品を見ても異なる感じ方や意見があることを学ぶことができます。これにより、子どもたちは「違いを尊重する姿勢」を自然と身につけ、自らの考えを大切にしつつ他者の意見に耳を傾ける力を養うことができます。
このデリバリー展覧会は、単なるアート体験を超えて、学校の授業や総合的な学習の題材としても利用できる点が特徴です。学生たちにとっては、アートを通じた新たな学びの形を提供されるチャンスです。
申し込み方法と説明会の詳細
2026年度の開催校募集に関するオンライン説明会も開催されます。この説明会では、事業の理念やミッションを詳しく説明し、参加者からの質問にもお答えする時間が設けられています。
- - 日時: 2025年12月19日(金)16:00〜17:00
- - 参加費: 無料
- - 形式: オンライン配信
興味のある教職員や報道関係者は、所定のリンクから申し込みを行ってください。参加者にはオンライン視聴用のURLが送付されます。
最後に
この展覧会は、現代アートと関わる初めての体験として、多くの子どもたちに「発見」と「感動」を提供することを目指しています。子どもたちの目を通じて真摯にアートに触れ、彼らの感性を育む貴重な機会をぜひサポートしていただければと思います。私は、現代アートが持つ無限の価値を、このデリバリー展覧会を通じて多くの子どもたちが体験できることを願っています。
田口美和 (タグチアートコレクション共同代表)