『NIPPON和牛プロジェクト』が抱える課題と解決策
日本の畜産業や農業界は、今深刻な危機の中にあります。人手不足や後継者不足が進行し、年々農家の数は減少しています。このような環境において、流通のための肉の「ランク付け」が重視され、多くの価値ある食材が廃棄されていることが問題視されています。この流れが持続的な生産経営に大きな影響を与え、廃業する農家や畜産家も少なくありません。このような背景の中、「NIPPON和牛プロジェクト」が立ち上げられました。
このプロジェクトの目的は、ランク外や端肉、さらには殺処分される可能性のある牛肉を含む未流通食材を、新たな「NIPPON(JAPAN)ブランド」として流通拡大を目指すものです。和牛や国産牛豚だけでなく、利用されることの少ない魚や規格外の野菜も対象にし、持続可能な生産活動を支援することを目標としています。
ステークホルダーとの連携
「NIPPON和牛プロジェクト」は、食のサプライチェーンにおけるさまざまな課題を解決するため、多様なステークホルダーと共に取り組むことを約束しています。生産者や加工業者、流通業者、飲食店経営者など、各分野の専門家が協力し合い、食産業全体の持続可能性を高めることが求められています。
活동の第一歩
このプロジェクトの活動として、第一弾が「ニッポン全国物産展」として展開されました。この展示会は、プロジェクトに賛同するメンバーが自ら食材を選定し、会場で料理人となって直接来場者に食材を提供する場となりました。
ニッポン全国物産展
- - 日時: 2022年11月18日(金)〜20日(日) 10時〜19時、最終日18時まで
- - 場所: 池袋サンシャインシティ展示ホールA・B
- - 入場料: 無料
- - 主催: 全国商工会連合会
メニューには、サイコロステーキやユッケ、牛餃子などが揃い、多くの来場者に楽しんでもらいました。
プロジェクトメンバー
プロジェクトを推進するメンバーは、以下の通りです。
- - 前西 貴哉: 帝神志方ミート株式会社 代表取締役(兵庫県加古川市)
- - 清水 誉雄: 合同会社パラード 代表(東京都港区)
- - 平田 幹裕: ダンジー餃子オーナー(東京都新宿区)
これらのメンバーはそれぞれの専門分野で持続可能な食産業を目指し、自らの手で「NIPPONブランド」を育てる取り組みを行っています。今後、このプロジェクトがどのように展開されていくのか、注目が集まります。
会社概要
- - 会社名: 合同会社パラード
- - 代表者: 清水誉雄
- - 所在地: 東京都港区三田4丁目4番16号
- - 事業内容: 事業プロデュース、コンテンツプロデュース、地域振興支援、事業承継支援、PR・プロモーション
- - 公式サイト: 合同会社パラード