保険データで患者行動可視化
2025-09-03 14:36:21

医療の未来を切り拓く!保険データを活用した患者行動可視化サービス

医療の未来を切り拓く:患者行動を可視化する新たな取り組み



日本システム技術株式会社(JAST)は、ブレインパッドと協業し、匿名加工された保険者由来のレセプトデータであるメディカルビッグデータ「REZULT」を活用した新しいサービス「ペイシェントインサイトBI」の提供を開始しました。このサービスは、受診前の患者行動を可視化し、製薬企業や医療機関に貴重なデータを提供するものです。

背景と課題


近年、医療現場では診断の遅延や情報格差が大きな社会問題とされています。特に希少疾患や慢性疾患では、早期診断や早期治療が難しい事例が多く見受けられます。患者が自覚した症状から適切な診療科にたどり着くまでの時間が長くなると、診断の遅れを招きます。これを解決するため、製薬企業は患者の受診前の行動や心理を深く理解し、適切な情報提供や施策を設計する必要があります。

サービスの強み


ブレインパッドは、SNSや検索データから患者のリアルな行動や心理を分析する能力を持っていますが、さらに正確な理解のためには、定量的なデータも必要です。そこで、JASTが提供するメディカルビッグデータ「REZULT」を組み合わせることで、これまで見えなかった医療データを補完し、より実態に即した患者像を構築することが可能になりました。

協業の具体的な概要


本協業は、JASTの商材開発環境「Medical Data PROVISION(MDP)」を活用して実現しました。これにより、「REZULT」を安全かつ迅速に連携・分析し、ブレインパッドが利用しているSNSやWeb行動データと組み合わせることで、新しい分析基盤を構築します。「REZULT」は患者の受診行動や健康診断結果を時系列で追跡することができ、特定の疾病に関連する行動や症状の変化を定量的に把握できるようになります。この情報をもとに製薬企業が医師に提供する情報の価値を向上させ、疾患に対する理解を深めることが期待されています。

今後の展望


JASTは、このデータ提供を通じて、疾患領域ごとの患者理解を深めるレポートの質の向上だけでなく、医療機関や保険者との協力による予防や早期介入の支援にも努めていく方針です。またMDPを通じてヘルステック企業や研究機関との協業を推進し、医療データの社会的価値を最大限に引き出すエコシステムの構築を目指します。

未来共創Lab


未来共創Labは、他企業やアカデミア、自治体との連携を強化し、共創型のDXを推進する組織です。JASTは、データを活用して企業価値を向上させ、顧客の課題解決に貢献する取り組みを続けていきます。また、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に向け、メディカルビッグデータを利活用する健康増進のための素材開発や共同研究を実施していきます。

メディカルビッグデータ「REZULT」について


「REZULT」は、DPCを含む医科や調剤レセプトデータで構成され、性別や年代、医療機関エリアをベースにした集計が可能です。AWSにて一部のプロファイルデータも提供中で、利用者はアクセスが可能です。このデータは、共創推進や研究、マーケティングにおいて非常に有用です。

結論


日本システム技術とブレインパッドの協業は、今後の医療サービスにおいて重要なステップとなります。受診前の患者行動を可視化することで、医療の質を高め、より多くの患者に対する早期のサポートが期待されています。未来の医療の在り方を共に創造していくことが、両社の新たな使命です。


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会社情報

会社名
日本システム技術株式会社
住所
大阪府大阪市北区中之島二丁目3番18号中之島フェスティバルタワー29階
電話番号
06-4560-1000

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