AGE研究協会とKRD Nihombashiが業務提携を発表、血中AGE測定の新たな試み

新たな血中AGE測定で健康寿命を延ばす取り組み

一般社団法人AGE研究協会と医療法人社団大地の会「KRD Nihombashi」が協力し、血液検査における新たな取り組みとして、血液中のAGE（終末糖化産物）を測定することに合意しました。今回の業務提携は、AGEの測定を通じて、健康寿命の延伸を目指すものです。

AGEとは何か？

AGE（エージーイー）とは、糖がタンパク質と結合して生成される物質で、老化を進行させる原因の一つとされています。近年の研究により、体内のAGE値が高いと、心臓病やがん、骨折のリスクが増し、また認知機能の低下や寿命の短縮とも関連していることが明らかになりました。私たちの生活の中で、知らず知らずのうちにAGEをため込んでしまうことがあります。

業務提携の目的

AGE研究協会は、AGEに関する研究と啓蒙活動を通じて、食習慣を改善し、健康寿命を延ばすことに注力しています。健康な生活を送る上で、AGEを減少させる食材を積極的に取り入れることが、慢性疾患の予防につながると考えられています。この業務提携により、多くの人々に対してAGEについての情報提供が可能となります。

提携の内容

KRD Nihombashiでは、血液検査を通じて健診者の血中AGE値を測定し、その結果をもとに体の老化度を評価するシステムを共同で開発します。このシステムでは、AGEと他の健康指標（血液、視力、口腔状態）との関連性も分析され、AGEが健康チェックの新しい指標として活用されることを目指しています。さらには、AGE・健康セミナーも定期的に開催され、受診者の健康意識を高める取り組みも行われます。

KRD Nihombashiのアプローチ

KRD Nihombashiは、受診者が自分自身の健康を深く理解するための支援を行っています。通常の健診にとどまらず、眼科や歯科の検査も行い、見落とされがちな健康リスクを早期発見する体制が整っています。次回のフォローアップとして、半年後に行われる血液検査によって、健康状態を継続的に確認することができます。

これからの展望

今回の業務提携によって、AGE研究協会はその啓蒙活動をさらに広げ、より多くの人々にAGEに関する知識と理解を提供していくことが可能になります。超高齢社会の現代において、生活習慣病の予防をはじめとした健康への意識向上が重要です。AGEの研究を進めることで、私たちの健康寿命を延ばし、質の高い生活を実現していくことが期待されます。今後の展開に注目が集まります。