ゼロカーボンベースボール
2025-02-19 15:08:22

阪神電気鉄道、ゼロカーボンベースボールパークのZEB認証取得に向けた取り組み

ゼロカーボンベースボールパークのZEB認証取得について



阪神電気鉄道株式会社と久米設計は、兵庫県尼崎市に新たに建設中のゼロカーボンベースボールパークにおいて、優れたエネルギー効率を示す「ZEB認証」を取得するための設計を進めています。このプロジェクトは2025年3月の開業を目指しています。

特に注目すべきは、「日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」がZEB Oriented認証を取得した点です。また、室内練習場である虎風荘もNearly ZEB認証を受けており、野球施設としては初めてのケースになります。こうした取り組みを通じて、阪神電気鉄道と久米設計は脱炭素社会の実現に向けて協力し続ける契約を交わしています。

ZEB認証とは?



ZEB認証は、建物のエネルギー消費量を削減し、その効率性を証明するための制度です。「ZEB Oriented認証」は、建物のエネルギー消費量を40%または30%以下に抑えることを要求されます。一方で、「Nearly ZEB認証」は、エネルギー消費量を75%以上削減しなければなりません。

日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎の取り組み



このスタジアムでは、最先端のエネルギー効率を実現するために、照明設備にLEDを採用し、人感センサや明るさセンサを利用してエネルギー消費量を大幅に削減しています。また、高断熱な外壁とLow-E複層ガラスを使用することで、外からの熱を遮断し、空調や換気にかかるエネルギーも効率的に管理しています。

さらに、電力消費の見える化を図るエネルギーマネジメントシステムや雨水利用、屋上の太陽光発電システムを導入しており、それらを通じてエネルギーの自給自足も目指しています。

室内練習場・虎風荘の取り組み



虎風荘では、基準一次エネルギー消費量から77%の削減を達成しました。こちらでも同様に高断熱設備と高効率の空調システムを採用し、コンピュータシミュレーションを通じてエネルギーの最適使用を図っています。

さらに、雨水や井戸水の利用と屋上の太陽光発電システムによって、環境に配慮した持続可能なエネルギー供給を実現しているのです。

脱炭素社会への貢献



阪神電気鉄道が進めるゼロカーボンベースボールパークは、ただのスポーツ施設ではなく、環境を大切にする社会の実現に貢献することを目指しています。ペットボトルやプラスチック製のカップの回収・リサイクル活動も行われており、地域全体での脱炭素活動はまさに「モデル地区」となっています。

2022年には、環境省によって「脱炭素先行地域」にも選定されており、今後も進化し続けるこの地域の取り組みから目が離せません。

ゼロカーボンベースボールパークは、阪神タイガースのファーム施設としての機能をも兼ね備え、選手たちの成長を見守りながらも、地域住民が安心して楽しめる場所となることが期待されています。これからの開業に向けて、さらなる革新と取り組みに注目が集まります。


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会社情報

会社名
阪神電気鉄道株式会社
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電話番号

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