おしゃれZ世代のファッション意識の変化
今年のZ世代に関する最新のアンケート結果が発表されました。この調査は株式会社双葉通信社と文化服装学院の共同企画で、874名の学生が対象となっています。調査結果からは、彼らがどのように自己表現を行い、トレンドを捉えているのかが浮かび上がります。
SNSを駆使した自己表現
調査によれば、Z世代のほぼ全員が日常的に「Instagram」を使用しており、次いで「YouTube」「TikTok」という結果が出ています。特に「BeReal」や中国のSNS「小紅書」も注目が集まっています。彼らはSNSを「自己表現」や「トレンド把握」、「コミュニティづくり」のために賢く使用しています。また、日記風のvlogが人気で、ありのままの自分を見せたいという思いが反映されています。
独自のスタイルを追求
購入先としては「ザラ」や「ユニクロ」「ジーユー」といったブランドが挙げられていますが、デザイナーブランドへの憧れも根強く、多くの学生が個性的なスタイルを模索していることが分かります。流行のスタイルには「スポーツ&ストリート」「ハイブランド&モード」「大人ガーリー」があり、「Y2K」や「ニュートロ」のテイストを取り入れることでも知られています。
越境ECの増加と影響
ファッションアイテムの購買に関しては、通販サイトでは「ZOZOTOWN」や「SHEIN」が人気の一因です。特に「SHEIN」は、低価格でバリエーションが豊富なため、おしゃれZ世代に急速に浸透しています。一方で、越境ECの利用も進み、韓国や中国のファッションが評価される傾向があります。これにより、国際的な感覚を持つ若者たちが増えています。
インフルエンサーの影響力
「センスがいい人」として最も影響を与えているのはユーチューバーの「あさぎーにょ」で、続いて「kemio」やK-POPの「BLACKPINK」のジェニーが挙げられています。このように、動画コンテンツやK-POPの影響が明確に表れています。実際、あさぎーにょは自身のブランド「ポピー」を展開し、若者からの支持を集めています。これにより、彼女のスタイルがファッションに与える影響は計り知れません。
調査の背景
この調査は、2024年6月25日から7月5日にかけて行われたWEBアンケートで、文化服装学院の在学生を対象としています。彼らの消費行動やSNSの活用状況、ファッションアイテムの購入など多岐にわたる問いが投げかけられました。結果として、Z世代のファッションに対する考え方や彼らのトレンドを探る手掛かりとなっています。
まとめ
Z世代は、個性を表現するための多様な手段を持っており、SNSや動画を活用しながら自己を確立しています。トレンドを追いつつも、リアルな自分を大切にし、デザイナーやインフルエンサーからの影響を受けながら、ファッションを楽しむ彼ら。一見矛盾するように思えるこのスタイルは、まさに現代の若者の多面的な考え方を示しています。この調査から見えるZ世代の動向は、今後のファッションマーケットにも大きな影響を与えることでしょう。