ブラスケムとカトエン・ナティの新たな挑戦
2023年11月27日、シンガポールからのニュースが発表されました。アメリカ最大のポリオレフィンメーカー、ブラスケム(Braskem)が、ベルギーに本社を置くグローバル物流企業、カトエン・ナティ(Katoen Natie)との提携を発表しました。この提携は、シンガポールにおける新たな倉庫プロジェクトに焦点を当てており、ブラスケムの東南アジアでの存在感をさらに強化すると同時に、顧客へのバイオベース製品の輸送をより効率的にすることを目的としています。
1. プロジェクトの背景
ブラスケムは2011年にシンガポールに拠点を設立し、その後も東南アジア市場でのプレゼンスを拡大してきました。特に2018年には、ポリマーの販売を開始し、地域の需要に応える体制を整えてきたのです。そして、2023年には東京に代表事務所を開設し、日本市場でもサステナビリティに基づくソリューションを提供してきました。そして今回の倉庫プロジェクトは、ブラスケムが新たに打ち出した戦略の一環です。
2. 提携のメリット
カトエン・ナティは、物流の最適化を実現するために、広範なサービスを展開している企業です。この提携によって、ブラスケムは物流パフォーマンスの向上、リードタイムの短縮、在庫レベルの最適化を実目指し、サプライチェーンの効率化を図ります。これにより、I’m green™ バイオベースポリエチレン(PE)やエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の顧客への供給がスムーズになることが期待されています。
3. ビジョンと未来
ブラスケムのアジア・オレフィン&ポリオレフィン担当のディレクター、ロジャー・マルキオーニ氏は、「アジアにおける事業基盤の拡大は、パートナーシップの強化を促進し、地域市場との関係も深める。私たちのサプライチェーン最適化に大きく寄与し、全球のお客様へのバイオベース製品の生産を支えます」と語っています。これにより、ブラスケムはますます持続可能な製品を広めていく方針です。
4. ブラスケムと持続可能性
ブラスケムは、再生可能な原料であるサトウキビから製造されるバイオベース製品に積極的に取り組んでいます。これにより、カーボンフットプリントの削減や温室効果ガスの排出削減を実現し、循環型経済の実現に寄与しています。また、同社の製品は、リサイクルプロセスにおいても特別な手続きが不要であり、従来のプロセスで容易にリサイクル可能です。
5. 企業概要
ブラスケムは、持続可能性を重視した製品開発を進める企業で、約8,000人の従業員がさまざまな分野でのニーズに応える化学製品を提供しています。ブラジル、アメリカ、メキシコ、ドイツに工業拠点を持ち、70か国以上のお客様にサービスを提供しています。
このように、ブラスケムとカトエン・ナティの提携は、シンガポールを拠点にしながら新たな物流戦略を展開し、アジア地域での持続可能なビジネスの確立を目指しています。今後の進展に注目が集まります。