音声教材によるつまずきの克服
3月29日に「LD・ディスレクシアの子どもたち~音声教材BEAM・光文書院テスト音声化サービスの成果と課題~報告会」が開催されます。このイベントでは、文字の読みに苦労する子どもたちが、音を通じて情報を理解する特性を活かした取り組みの成果と今後の課題について検討します。
LD(学習障害)やディスレクシアは、多くの子どもたちに影響を及ぼす問題です。約40人のクラスの中で3人程度が影響を受けているとされ、これらの子どもたちは文字による理解が難しいものの、音で聞くことで内容を把握できるという特性があります。2024年4月には、障害者差別解消法に基づき、学校などの事業者は障害者に対して合理的な配慮を行うことが義務化されることから、支援の充実が求められています。
オンライン報告会のプログラム
このオンライン報告会では、以下のようなプログラムを通じて、音声教材BEAMやテスト音声化サービスの活用状況について知識を深めていきます。
1.
LD・ディスレクシアの理解(認定NPO法人エッジ会長 藤堂栄子)
LDやディスレクシアについての基本的な理解を深め、教育や法制度の最新情報を共有します。特に、デジタル教科書の採択や読書バリアフリー法の改正に関する情報が重要です。
2.
小学校テスト音声化サービス(国語テストの光文書院)
テスト音声化サービスの導入1年を振り返り、その成果と課題を解説します。どのように学校で利用されているか、具体的な事例や活用した先生や生徒の声が紹介される予定です。
3.
音声教材BEAM
この教材の導入成果と課題に焦点を当て、その利用方法や活用シーンを紹介します。また、音声教材がどのように繰り返し聴かれることの重要性について検証されます。
音声教材BEAMは、読み書きに困難を持ち、特別支援を必要とする児童生徒のために開発された教科書です。マルチメディア教材やAccessReadingなどと連携し、文部科学省の支援により提供されています。これにより、さまざまな背景を持つ児童生徒が日本語を理解しやすくなっています。
2024年の展望
レポートでは、音声教材BEAMやテスト音声化サービスがどのように利用され、どんな成果を上げたかを明らかにし、今後の改善点や展開についても論じていきます。LDやディスレクシアに対する支援の大切さが再認識されることとなるでしょう。
この取り組みは、LD・ディスレクシアを抱える子どもたちの理解を促進し、それぞれの個性にあったサポートを提供することで、より良い教育環境の実現を目指しています。特に、音声として情報を提供することで、彼らがスムーズに学習を続けられるようにすることが求められています。ぜひ、3月29日のオンライン報告会に参加し、さらなる理解と支援への第一歩を踏み出しましょう。
参加方法
報告会はオンラインで行われ、参加は無料です。詳細な情報や申し込みは、以下のリンクよりご確認ください。
参加申込リンク
お問い合せ先
音声教材BEAM事務局
メール:
[email protected]
担当者: 鴨井・酒井