奈良ホテルが実現するCO₂ゼロSTAYプラン
奈良ホテルは、2024年10月1日から新しい宿泊プラン「奈良のみどりをつなぐプラン~朝食付き~」を提供開始します。このプランでは、奈良県の森林由来のJ-クレジットを活用し、宿泊時のCO₂排出相当量をオフセットすることを目的としています。この取り組みは環境改善や地域経済の活性化に貢献するとともに、持続可能な観光を目指すものです。
CO₂ゼロSTAYのサービス内容
この「CO₂ゼロSTAY」プランでは、宿泊施設が設定したCO₂削減目標に基づいて、実際に排出されたCO₂の量をオフセットできる仕組みです。宿泊者は、宿泊の際にこのプランを選ぶことで、環境保護に参加することができ、使用されたJ-クレジットに対するオフセット証明書も手に入れることができます。これにより、お客様自身も持続可能な社会作りに貢献する体験が可能となるのです。
地域との連携
このサービスは、一般社団法人大和森林管理協会の協力により実現しました。協会は奈良県吉野地方の林業家と連携し、地域の森林を管理しながらJ-クレジットの認証を取得しています。つまり、奈良で育まれた森が宿泊者の選択にも影響を及ぼすという、まさに地産地消モデルの形が具現化されているのです。このように、経済活動を通じて地域を支える取り組みは、他の観光施設や宿泊施設にも波及効果をもたらすでしょう。
取組の実績
「CO₂ゼロSTAY」サービスは、昨年の開始以来、全国の宿泊施設で延べ9万3千人以上のお客様に利用されています。さらに、この取り組みは「第1回 JATA SDGsアワード」で優秀賞を受賞し、「第7回ジャパン・ツーリズム・アワード」では入賞を果たすなど、高い評価を受けています。これらの受賞歴は、環境保護に貢献する新たな宿泊の形が多くの人に受け入れられていることを示しています。
サステナブルな未来へ
JTBコミュニケーションデザイン(JCD)は、これからも宿泊施設やお客様と共に環境対策やSDGsの取り組みを支援し、持続可能な社会の実現を目指します。この「CO₂ゼロSTAY」プランは、経済活動を縮小させることなく、CO₂の排出量をオフセットする新たなスタイルであり、次世代に向けた持続可能な社会の形成に寄与するものになるでしょう。
まとめ
奈良ホテルでの「CO₂ゼロSTAY」プランは、単に宿泊するだけでなく、自らの選択が地域や環境に影響を与える機会を提供します。この取り組みに参加することで、宿泊者は新たな価値を感じ、持続可能な観光を実現する一翼を担うことができます。これからの時代、観光業は環境への配慮を一層意識する必要がありますが、奈良ホテルはその最前線を行っています。
このプランを体験し、奈良を訪れることで、地域の森林を守り、未来の環境保全に寄与してみてはいかがでしょうか?