資産形成を考える日、調査結果から見える未来
毎年4月3日は「資産形成を考える日」として定められており、今年もこの日に際して、マッチングアプリ『Omiai』を運営する株式会社エニトグループが行った、結婚や今後の金銭管理に関するユーザー意識調査の結果が公開されました。この調査は、未来に備えるための経済的視点を持つことが重要だというメッセージを発信するものです。
調査の概要
調査は2025年3月14日から3月16日にかけて行われ、対象となったのは「Omiai」のユーザー136名です。結果は、結婚を考える世代の様々な金銭感覚や貯蓄の現状を映し出しています。
調査結果の主なポイント
貯蓄や資産形成を行う人は約8割
調査からは、回答者のうち約78.7%が既に貯蓄や資産形成に取り組んでいるか、これから始める予定であることが明らかになりました。具体的には、貯蓄の目的として約68.2%が「老後資金」と回答した一方で、「結婚に必要な資金」としては44.9%の回答があり、老後の資金準備が重要視されていることがわかります。これには、長寿化と少子高齢化による年金不安が影響していると推測されます。
貯蓄額の二極化
結婚や将来のための貯蓄額は二極化しており、実に27.2%の回答者が100万円未満の貯金という結果でしたが、反対に1,000万円以上の貯蓄を持つ人も23.5%に上ります。このような貯蓄額の違いは、職業や生活スタイルにおける経済的要因が大きく影響しているとのこと。
多様化する貯蓄方法
貯蓄方法に関する質問では、全体の約80.9%が「預貯金」で資金を貯めていると回答。一方で、人気が高まっている投資手段として、積立NISAの利用もあり、38.2%の人が投資信託を活用しているとの結果もあります。副業や兼業に対しても関心が高まり、16.9%が副業を行っていると回答しています。
金銭感覚の重要視
調査結果から、8割以上の人がパートナーと金銭感覚の価値観を重視していることも注目すべき点です。パートナーとの金銭感覚にズレがあると、それは家庭の経済的安定に大きな影響を与えるため、パートナー選びの重要な要素となっていることが示唆されます。
物価高の影響
最後に、2022年と比較して物価高等の影響を受け、恋愛にかかる費用が増加しているとの結果も出ています。特に、食材費や人件費、運送費などの高騰が影響し、昨今のデート代は平均約35,000円に上っているとのことです。
この調査を通じて、『Omiai』ユーザーの間で将来への準備意識が高まっていることが浮き彫りになりました。この傾向は、経済的に安定した未来を描くために、現実的かつ堅実なアプローチを求める若者たちの姿勢を反映していると言えるでしょう。
エニトグループの代表、野辺一也氏は、「私たちは出会いをきっかけに様々なライフイベントを支える生活インフラとなり、社会に新たな価値を提供し続けることを目指しています」とコメントしています。未来志向のこの調査が、より多くの人々にとって有益な情報となることを期待しています。