介護の新たな形を切り拓く「タイムシフト」とエランの提携
2023年12月5日、東京都荒川区に本社を構えるイントロン・スペース株式会社と、長野県松本市の株式会社エランは、尿ケア製品「タイムシフト」の活用に関する共同事業の可能性を探ることで合意し、覚書を締結しました。この提携は、特に介護施設や医療機関における尿トラブルに悩む利用者の生活の質を向上させることを目的としています。
介護の新時代に向けて
エランは、患者や家族が「手ぶらで入退院・面会」できるためのサービス「CSセット」を主力事業としており、全国の病院や介護施設を中心に幅広く展開しています。そして、性的なトラブルを抱えることの多い高齢者に向けて、尿ケア製品「タイムシフト」が新たなアプローチを提供します。
尿ケア製品「タイムシフト」について
「タイムシフト」は、便利さと快適さを両立させた全く新しい尿ケア製品です。オムツやパッドとは異なり、柔らかい素材が体にフィットし、まるで体の一部のような感覚を実現しています。これにより、利用者は快適に日常生活を送れるだけでなく、外出やアクティビティを楽しむことができます。
利用者だけでなく、看護や介護を行う側にも嬉しい点が多く、特に夜間のトイレ移動やオムツ交換といった負担を大幅に軽減することができます。患者や介護者のストレスを減らし、より良い介護環境を作るための強力なパートナーとなるでしょう。
共同事業の内容
エランとイントロン・スペースは、以下の3つの事業において市場性や顧客ニーズ、販売戦略、収益性の調査を行います。
1.
退院後の尿トラブルに関する販売事業
退院した患者が抱える可能性のある尿トラブルを解消するための「タイムシフト」の販売を計画しています。
2.
医療機関や介護施設における使用のPOC検討
エランが提携する医療機関や介護施設で「タイムシフト」を導入した際の効果を評価します。
3.
アスクドクターズ総研との販路創出事業
医師や診療科への啓発とともに、サービスの販売機会を創出することを目指します。
これらの調査は、必要に応じてモニター調査やテスト販売を行い、具体的な販売戦略の策定に役立てられる予定です。
尿ケア市場の可能性
高齢化が進む今、尿ケア市場の重要性はますます高まっています。「タイムシフト」は、単なる製品ではなく、より快適で自立した生活を実現するための新しい選択肢となります。介護施設や医療現場での負担を少しでも軽減し、患者や利用者が生き生きと明るい日々を送れるようサポートしていくことでしょう。
今後もエランとイントロン・スペースの協力によって、尿ケア産業での革新が期待されています。そして、この挑戦がより多くの人々の笑顔と生活の質向上に寄与することを願っています。
最後に
尿ケアの重要性は、これからの介護のあり方に深く関係しています。「タイムシフト」とエランの取り組みが、介護の未来をどう変えていくのか、今後の展開に注目が集まります。