女性の健康と働きやすさを考えるイベント「まるのうち保健室」
2025年3月5日、三菱地所株式会社と株式会社ファムメディコの共催により、神奈川県立保健福祉大学の協力のもと、丸の内エリアで「まるのうち保健室 産学医ウェルネスワーキング」が実施されました。このイベントは、国際女性デーを前に、働く女性を取り巻く健康や就業環境に対するさまざまな課題を解決するために企画されたものです。
健康課題に取り組む産学医連携プロジェクト
「まるのうち保健室」は、2014年にスタートしたプロジェクトで、女性が働きやすい文化を作るためのさまざまな活動が行われています。この日は、働く女性の健康スコアを基にした議論が活発に行われました。「働く女性健康スコア」は、神奈川県立保健福祉大学の協力で行われた調査結果をもとにしたツールで、企業ごとの健康課題を“見える化”しています。
調査結果の共有とアクションポイント
今回のイベントでは、働く女性が直面する健康課題を支援するアプローチに焦点が当てられ、ヘルスコミュニケーション術や健康知識の共有が重要視されました。講師には、同大学の吉田穂波先生が登壇し、企業が直面する課題と解決策について講演しました。参加企業同士のワークショップも行われ、実際に何ができるかを参加者同士で話し合いました。
職場での健康コミュニケーションの重要性
報告書では、昨年度の調査から得られたデータにより、40代以上の女性の3人に1人が「更年期症状」や「月経・PMS」の影響で仕事に支障をきたしていることが明らかにされました。これに対する対策として、職場での健康コミュニケーションが重要であることが示唆されています。心理的安全性を確保し、気軽に健康について話せる環境づくりが求められています。
今後の課題と企業の責任
ポジティブな職場環境を構築するためには、企業はヘルスコミュニケーションの重要性を理解し、実践する必要があります。「まるのうち保健室」では、女性に対し、健康課題を共に理解し合い、必要なサポートを提供することが不可欠だと強調されています。具体的なアクションポイントとしては、職場のヘルスコミュニケーションの活性化、休暇制度の利用促進、特有の健康課題への理解が挙げられます。
参加者からは、「各症状に対する理解が深まり、企業の取り組み姿勢を考える良い機会になった」との声も聞かれました。これからも「まるのうち保健室」が働く女性に寄り添い、より良い働き方を実現できる街づくりを推進していくことが期待されています。
イベントの詳細情報
「まるのうち保健室産学医ウェルネスワーキング」は、丸の内を拠点に、働く女性の健康課題を解決するための様々なイベントや取り組みが行われています。今後も日本のビジネスセンターとして、より良い働き方を支えるために、参加企業と共に取り組むことが求められるでしょう。
詳細なイベントの様子や情報は、
こちらのリンクをご覧ください。