代理店型自動車保険NPS調査2025の結果
NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションは、代理店型自動車保険を対象にしたNPS®(Net Promoter Score®)ベンチマーク調査2025の結果を発表しました。その中で、最も高いNPSを獲得したのは、東京海上日動火災保険株式会社で、同社は7年連続でこの栄誉を獲得しました。
調査結果の概要
調査は複数の代理店型自動車保険会社を対象に行われ、その結果、東京海上日動はNPSが-34.5という結果でした。続いて三井住友海上が-45.3、あいおいニッセイ同和損保が-53.9となり、平均で-50.5という結果でした。東京海上日動とボトム企業との間には、26.8ポイントという顕著な差がありました。
この調査では顧客ロイヤルティの向上に影響を与える要因が詳細に分析され、特に「企業イメージ・ブランドイメージの良さ」、および「保険商品の魅力」が重要な要素であることが示されました。また、事故解決サービスの充実度や事故時の初期対応の速さも顧客満足度を高める要因とされています。
コンプライアンス問題とNPSの関連
調査結果では、コンプライアンスの重要性も強調されています。最近の業界におけるトラブル、例えばカルテルや顧客情報の漏洩問題が契約者に与える印象がNPSに影響を及ぼすことが分かりました。契約者がこれらの問題とその解決策をよく理解しているほど、NPSが高いことが示唆されています。このため、保険会社は自社の取り組みを積極的にアピールする必要があります。
保険料の値上げとその影響
さらに、2025年から始まる保険料の値上げについての認知状況も調査されました。全体の42.3%の契約者が値上げについて知っており、そのために契約内容を見直したり、切り替えを検討したりする動きが見受けられました。但し、切り替えを考えたが行動には移さなかったというケースも多く、契約会社を変更する意欲はそれほど高くないようです。
継続利用意向と推奨度
調査の結果、推奨度が高いほど継続利用意向も強くなることが分かりました。推奨度が9から10の契約者は平均9.3と非常に高く、このことは保険会社が顧客ロイヤルティを向上させる上で重要な指標です。
まとめ
NTTコムオンラインのNPSベンチマーク調査2025は、顧客ロイヤルティの促進に向けた多くの示唆を提供しました。東京海上日動はそのブランド力とロイヤルティを支える要因をしっかりと築いており、他の保険会社も見習うべきポイントが多くあります。今後も業界全体のサービス向上に期待が寄せられます。