植物工場での大豆生産と電力自給型プラントの革新
植物工場での大豆生産技術の提携
アグリ・フードテック企業である株式会社ディッシュウィルは、TPR株式会社、株式会社リバネスと業務提携の覚書を締結しました。これにより、2026年8月から植物工場での大豆の大規模生産技術を確立し、さらに大豆の栽培残渣を利用した電力自給のための実証にも取り組むことになります。これは、2026年に閣議決定された『日本成長戦略』の一環として位置づけられており、『フードテック』の分野に貢献する重要なプロジェクトです。
拡大するたんぱく質需要と大豆の自給率
2050年には世界人口が97億人に達すると予測され、その結果、たんぱく質の需要が大きく拡大する見込みです。これは特に、代替たんぱく食品を含む植物性食品の市場に影響を与えています。しかし、日本の大豆の自給率は約7%と低く、効率的な生産技術の確立が求められています。ディッシュウィルは、植物工場で大豆を生産するために、効率を最大化し、生産量を露地栽培に比べて10倍から50倍以上にするための技術実証を進めています。
大豆由来のバイオガス発電の導入
植物工場は通常、電気代が高く、採算性の問題が存在します。ディッシュウィルの新プロジェクトでは、大豆の収穫後に残る茎や葉を利用してメタンガスを生成し、バイオガス発電を行うシステムの実証を行います。この方法により、化石燃料に依存せずに持続可能な発電技術を確立することを目指しています。
各社の役割と今後の展望
本MOUに基づき、ディッシュウィルは全体を統括し、TPRは植物工場の技術開発を、リバネスは大学や研究機関との連携を担当します。これにより、2026年7月から2027年4月までの間に実証フィールドの設置、大豆の品種改良、最終製品の試作が行われ、商用化計画の策定へとつなげていきます。最終的には、国内における商用プラントの展開や、食料安全保障の問題を解決するためにシステムの輸出も視野に入れています。
持続可能な未来に向けた「ゼロ to フード」
ディッシュウィルは、将来的には何もない場所から食料を生産することを目指しています。気候変動によって農作物の収穫が影響を受ける可能性もある中で、インドアファーミングによって環境に左右されない穀物生産を実現し、美味しいプラントベースフードを提供することに力を入れています。たとえば、牛肉の風味を再現した「ハンバーガーパティ」や、本格的な「フォアグラ」、柔らかい白身魚を再現した「フィッシュフライ」など、多様な製品を展開しています。また、乾燥地など過酷な環境でも持続的に食品が生産できる未来を築くことを目指しています。
企業概要
・株式会社ディッシュウィル
住所:東京都中央区銀座1丁目12番4号 N&E BLD.6階
代表者:代表取締役CEO中村 明生
創立:2022年7月7日
事業内容:農業、食品加工、OEM受託、コンサルティング業等
・TPR株式会社
住所:東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル10F
代表者:代表取締役会長兼CEO藤城 豪二
創立:1939年12月
事業内容:自動車エンジン用部品および各種製品の製造・販売
・株式会社リバネス
住所:東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル 5階
代表者:代表取締役社長CCO井上 浄
創立:2002年6月14日
事業内容:科学技術分野における教育、研究、コンサルティング業務