特撮界の重鎮が贈るアナログ特撮の新たな世界
特撮ファンにとって待望のイベントが、2024年11月30日と12月1日に神奈川県横浜市のシネマノヴェチェントで開催されます。今回上映されるのは、村瀬継蔵が初めて総監督を務めた映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』。特撮界のレジェンドである彼は、「ゴジラ」や「ガメラ」といった名作に関わり、現在の怪獣造形を支える素晴らしい技術を持つ人物。今作は彼が1970年代に香港のショウブラザーズのプロデューサーの依頼で書き留めていたプロットを元にしたオリジナルファンタジーです。
本作の特徴として、作品のコンセプトデザインを手掛けたのは高橋章。他にも、怪獣ヤマタノオロチのデザインには「ゴジラ」シリーズのデザイナーとして著名な西川伸司が参加しています。このように、昭和から令和にかけての特撮映画界で活躍してきたスタッフが集結し、アナログ特撮の魅力を新しい世代に伝える作品が誕生しました。
上映会では『カミノフデ』に加え、プロデューサーと特撮監督を兼任した佐藤大介監督による短編映画『狭霧の國』も特別に上映されます。短編作品の中で、時を超えた特撮の魅力と感動を味わうことができます。さらに、日替わりで脚本家の中沢健さん、特撮ファンに親しまれている町田政則さんをゲストに迎え、本編上映後にはトークショー、サイン会、撮影会、懇親会など様々なイベントが用意されています。
開催詳細
- - 日時: 2024年11月30日(土) & 12月1日(日)
- - 場所: シネマノヴェチェント
- - 料金: 前売は4,500円、当日は5,000円。
- - 懇親会費: 4,000円(フード&指定ドリンク3杯付)。
上映作品内容
『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』 74分
- - 原作・総監督: 村瀬継蔵
- - プロデューサー・特撮監督: 佐藤大介
- - 脚本: 中沢健
- - 怪獣デザイン: 西川伸司
あらすじ
物語は、特殊美術造形家・時宮健三のお別れ会から始まります。孫の朱莉は、そこで出会った特撮ファンの同級生・卓也と共に、時宮が企画していた映画「神の筆」の情報を得ます。2人は突如、怪獣たちが生息する映画の世界へと入り込むのです。彼らは元の世界に戻るため、「神の筆」の謎を探ります。
『狭霧の國』 35分
明治42年、少年・栄二が帰郷し、目の見えない少女・多紀理と出会うところから物語は展開します。霧の夜に、彼は巨大な怪獣と少女の姿を目撃し、町の人たちに知られないまま彼らの秘密を見守ることになります。
この特撮映画イベントは、本物のアナログ特撮が堪能できる貴重な機会です。何世代にもわたって愛される特撮技術が融合した新作が上映されるこのチャンスをぜひお見逃しなく!