桐蔭学園ラグビー安全対策
2025-12-10 13:44:34

桐蔭学園ラグビー部が心電図導入、選手の安全を可視化する新しい試み

桐蔭学園ラグビー部の新たな挑戦



高校ラグビー界の強豪、桐蔭学園高等学校ラグビー部は、選手の健康管理に新たなアプローチを採用しました。この試みは、株式会社ココロミルが提供する長時間心電図サービス「ホーム心臓ドックpro」を利用したもので、部のレギュラー選手22名を対象に実施されました。その目的は、法定入学時の心電図では見逃されがちな健康リスクを早期に発見することです。

安全を第一に考えた運用設計

桐蔭学園ラグビー部は、選手の安全を最優先に考えた運用方針を掲げています。監督の藤原秀之氏は、選手が厳しいトレーニングを行う中での心臓リスクを重視しています。学校体育活動では心臓に関連する突然死が多いとされ、安全な運営を実現するため、日常的に熱中症や感染症対策も取り入れています。「誰がそこにいても同じ品質で運営できる」仕組みを目指し、反復する講習会や検討を行っています。

長時間心電図の導入概要

この新しいアプローチでは、胸部に装着する小型心電計を使用して、就寝を含む9時間以上の生活状況下での心電図を連続記録します。合宿期間中に5台の機器を回し、一晩ずつデータを取得するという運用方法が取り入れられています。保護者がサポートを行うことで自宅での測定も可能で、選手の練習への影響も最小限に抑えられています。

見えないリスクを可視化

ホーム心臓ドックproの最大の魅力は、通常の健診や短時間の心電図検査では見落とされる「夜間の心臓のリズム異常」を発見できる点です。睡眠時には自律神経の影響で心のリズム異常が出やすく、長時間心電図によってこれらのリスクを逃さずに検出することが可能となります。万が一、異常が見つかれば、チームは「命を最優先」の方針を持ってプレー可否を判断し、必要に応じて医療機関との連携を行います。

今後の展望

桐蔭学園は今後、新入生の入学前2〜3月に定期的にホーム心臓ドックを実施することを目指しています。これにより、早期発見から専門医による精査、個別対策へとつなげる一連の流れの標準化を図ります。ココロミルもオペレーション設計や医療との連携をサポートし、地域の他のクラブや学校への展開も視野に入れています。

まとめ

このように、高校ラグビーチームである桐蔭学園の試みは、選手の安全を確保し、見えにくいリスクを可視化する革新的な手段となっています。藤原監督は「知らなければ対処できない」と語り、この取り組みを通じて、選手たちが安心してプレーできる環境を整えていく意気込みを見せています。所属する選手たちの健康を守るこの新たなシステムが、全国的なモデルとなる日も近いかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社ココロミル
住所
東京都新宿区西新宿6丁目2番16号菅野ビル2階
電話番号

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