量子力学の第一人者、野村泰紀教授が語る量子の世界
量子力学の分野において国際的に著名な理論物理学者、カリフォルニア大学バークレー校の野村泰紀教授が、2025年8月2日に特別講座を開催します。今回の講座では、量子力学の誕生から100年、この分野が私たちに何をもたらすのかについて深く掘り下げる予定です。主に、量子もつれや量子テレポーテーションといったテーマに焦点を当て、最新の研究成果を基に解説します。
多元宇宙と量子の不思議
野村教授をはじめ、現代の物理学ではマルチバース理論も注目を集めています。この理論は、私たちの知る宇宙が一つの現実に過ぎないかもしれないという考え方で、様々な宇宙が同時に存在している可能性を示唆しています。物理学の枠を超えた思考が求められるこの理論について教授は、わかりやすく楽しく講義を進めていく予定です。
量子もつれとは何か?
「量子もつれ」は、物質の特性が相関し合う現象であり、遠く離れた粒子同士が瞬時に影響し合うことができる不思議な現象です。この講座では、特に「アインシュタインでさえ解けなかった謎」と称される量子もつれの仕組みや、それがどのように応用されているかを詳しく解説します。野村教授による90分間の講義では、テクニカルな内容も含むものの、一般向けに配慮した説明がなされますので、物理学に不慣れな方でも安心して参加できます。
量子テレポーテーションの最前線
量子テレポーテーションは、情報や物質を瞬時に移動させることを目指した技術で、近年研究が進んでいます。講義内では、この技術が持つ可能性についても言及し、量子通信や量子コンピュータへとつながる最新の知見を共有する予定です。
開催情報と受講方法
この特別講座は、教室受講とオンライン受講の2つの形式で行われますので、都合に合わせて選択可能です。そして、見逃した方に向けた録画配信も用意されており、リアルタイムでの参加が難しい方も安心です。受講料は、教室参加が一般6,413円、会員5,720円、オンライン参加が一般・会員問わず4,400円となっております。また、会場はNHK文化センター青山教室で行われます。
教授のプロフィール
野村泰紀教授は、理論物理学の権威として多くの研究成果を発表しています。著書には「なぜ宇宙は存在するのか——はじめての現代宇宙論」や「多元宇宙(マルチバース)論集中講義」といった一般向け書籍もあり、一般層へも物理学の魅力を伝える活動を精力的にしています。これまでに、数々のメディアでもその知識を披露しており、彼の教えを受けることで新たな知見を得られるチャンスです。
この夏、野村教授の言葉によって、難解な量子力学を身近に感じることができる機会をお見逃しなく!