Veeva Systems、2025年度通期業績の好調を発表
ライフサイエンス業界に特化したクラウドソフトウェアを提供するVeeva Systems(ティッカー: VEEV)が、2025年度の通期及び第4四半期の業績を発表しました。この報告によると、2025年1月31日を締日とする会計年度において、全体の収益は27億4,660万ドルとなり、前年度比で16%の増加を記録しました。こうした実績は、同社が提供するクラウドサービスの強化と躍進を物語っています。
第4四半期の業績
VeevaのCEO、ピーター・ガスナー氏は「今年はソフトウェア、データ、ビジネスコンサルティングにおいて素晴らしい成果を上げ、革新の年であった」と述べ、今後の展望に期待を寄せています。
第4四半期は、総収益が7億2,090万ドルを記録し、前年同期の6億3,060万ドルからは14%の成長を遂げました。また、サブスクリプション契約売上も前年同期比で17%増の6億860万ドルに達しました。
営業利益は前年同期の1億3,530万ドルから1億8,840万ドルに上昇し、39%増加しました。さらに、Non-GAAP(一般会計原則に基づかない)の営業利益は前年同期の2億3,910万ドルから3億770万ドルに増加し、29%の成長を見せました。純利益も前年同期の1億4,740万ドルから1億9,560万ドルへと33%増加しました。
2025年度通期業績
通期の総収益は27億4,660万ドルに達し、前年の23億6,370万ドルから16%の増加を遂げました。特にサブスクリプション契約の売上は前年の19億1,060万ドルから20%増の22億8,470万ドルとなり、Veevaのクラウドサービスの強さを示しました。
営業利益は6億9,140万ドル(前年度4億2,930万ドル)、Non-GAAPの営業利益は11億5,230万ドル(前年度8億4,250万ドル)で、それぞれ前年同期比で61%と37%の増加を記録しました。これにより、Veevaは業界内での信頼と影響力をさらに強めています。
顧客基盤の拡大と新たな製品
Veevaは、バイオファーマのトップ20企業と新興企業など幅広い顧客セグメントに対して、戦略的パートナーシップを築いています。2025年度には、1,477社の顧客を抱えるに至り、その中でVeeva R&D Solutionsは1,125社、Veeva Commercial Solutionsは730社を占めています。
特に、12月にリリースされた新製品「Vault CRM」は、既存のVeeva CRMの機能を拡張し、ライフサイエンス業界向けに最先端のCRMを実現しました。現在、50社以上の顧客がこの新たなプラットフォームを利用しており、その導入状況にも注目が集まっています。
財務見通しと今後の展望
2025年度第1四半期の見通しとして、総収入が7億2,600万ドルから7億2,900万ドルと予測されています。また、2026年度には総収入が30億4,000万ドルから30億5,500万ドルに達する見込みで、Non-GAAP基準の営業利益も約13億ドルを期待しています。Veevaは引き続き、ライフサイエンス業界において強力なリーダーシップを維持し、今後も顧客のニーズに応じた革新的なサービスを提供し続けることを宣言しています。
Veevaが今後どのような成長を遂げるのか、業界内外の注目が集まります。