ニッスイが新たな食の可能性を追求するプログラム始動
日本の水産業界を代表する株式会社ニッスイ(以下、ニッスイ)は、2025年6月16日より新たな共創プログラム『Nissui Open Innovation 2025』を開始することを発表しました。このプログラムでは、多様な知見や技術を持つ企業との連携を通じて、健康、美容、持続可能性に基づいた新たな食の価値を創出することを目指します。
新たな価値創造への挑戦
ニッスイはこれまで、自然の恵みをフル活用し、独自のバリューチェーンを確立してきました。創業以来100年以上の歴史を誇る同社は、青魚のEPAやDHAの取り扱い、また完全養殖技術による高品質のブリの養殖など、多数のイノベーションを遂げてきました。しかし、地球環境の変化やライフスタイルの多様化が進む現代においては、単なる延長線上ではなく、新たな価値創造が求められています。
ニッスイが掲げる目的は、心と体を豊かにする“イノベーティブな食”を実現し、社会課題の解決にも寄与することです。このプログラムを通じて、異なる専門性や技術を持つパートナーを広く募り、新規事業の共創を進めていく狙いがあります。
3つの柱で構成されるプログラム
『Nissui Open Innovation 2025』は、主に以下の3つのテーマで参加企業を募集しています。
1.
健康: 健康を維持するための新たなウェルネスソリューションを開発します。パーソナライズAIやヘルスケアデータプラットフォームを活用して、栄養に関する新しい価値を共創することを目指します。
2.
美容: 内側から輝く美しさを追求し、美容やフィットネスといったニーズに応える商品開発を促進します。水産物由来の高機能素材を活用した新しい美容体験を提供します。
3.
持続可能性: 地球環境に配慮した循環型フードイノベーションを推進します。水産資源の持続的利用やフードロス削減、再生素材の利活用を目指すビジネスモデルを共創することも重要なテーマです。
顧客体験の革新
また、同プログラムでは、手にする前から食べた後まで続く顧客体験の価値を創出することも重要視されています。従来のサプライチェーンの再構築を図り、製品の機能に加えて作り手の想いや顧客の体験を届ける新たなモデルの確立を目指します。
プログラムのスケジュールと参加方法
2025年6月16日よりエントリーが始まり、早期応募は6月30日、最終応募締切は7月31日です。参加にあたっては、法人登記が必要で、プロダクトや技術をお持ちの企業を対象としています。ニッスイの支援を受けながら、共創する企業とのアイデアやビジョンを具体化させていく流れになります。
まとめ
ニッスイの『Nissui Open Innovation 2025』は、単なる新規事業の立ち上げにとどまらず、社会が抱えるさまざまな課題に立ち向かうための重要なステップです。このプログラムへの参加を通じて、多様な企業と協力し互いの強みを活かし、新しい食の未来を共に創り上げる機会となるでしょう。ニッスイが描く新たな価値のビジョンに共鳴する企業からの応募が期待されます。