株式会社スタイルポート(東京都渋谷区)が、株式会社りそな銀行の引受けによる「SDGs推進私募債」を発行し、総額2億円の資金調達を実施したことが発表されました。これにより、同社の創業以来の資金調達額は累計で26億円に達しました。
私募債発行の背景
スタイルポートは「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」というミッションを掲げ、3Dコミュニケーション・プラットフォーム「ROOV」を展開しています。このプラットフォームは、不動産特有の不動性や非代替性という課題を克服し、デジタル化を進めることで、顧客との接点を強化しています。特に新築分譲マンション販売市場での導入が進み、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速しています。
最近のスタートアップ界では資金調達環境の厳しさが増す中、スタイルポートはその成長性や安定した技術力が評価され、デット(借入)による資金調達を実現しました。このような資金調達は、将来の事業拡大や技術開発を進めるための重要なステップとなります。
事業の成長と今後の展開
「ROOV」は、不動産デベロッパーにとって標準的な販売ツールとしての地位を確立しています。さらに、2025年3月1日には、株式会社ディシムから「DiSIM」事業を譲受し、業界内での強固な競争力を実現しました。この資金調達を通じて、同社はさらなる事業拡大を図り、M&Aや新技術開発にも注力する予定です。
SDGs推進私募債を通じた社会貢献
今回の私募債発行により得られた収益の一部は、社会貢献活動の一環としてSDGs関連団体への寄付に充てられます。「SDGs推進私募債」は、発行企業が選定したSDGs関連団体への寄付を行うことで、資金調達と同時に社会課題の解決に貢献することができる仕組みです。
スタイルポートの取り組み
スタイルポートは「ROOV」を中心に、デジタルツインソリューション「ROOV walk」と住宅販売支援プラットフォーム「ROOV compass」の統合を進めています。これにより、不動産販売業界の業務プロセスを革命的に変革し、顧客との新たなコミュニケーションを実現しています。
さらに、2024年7月からは、オフィスや物流倉庫、アリーナなど住宅範囲を超えたデジタルツインプラットフォーム「ROOV.space」の提供も開始予定です。これにより、さらなる市場拡大が期待されており、今後の展開に目が離せません。
会社概要
- - 会社名: 株式会社スタイルポート
- - 設立: 2017年10月
- - 代表者名: 代表取締役間所暁彦
- - 所在地: 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道322号
- - 事業内容: 不動産マーケットにおけるITソリューション開発・提供
- - URL: スタイルポート
本件に関するお問い合わせ先は、広報担当の長田まで。電話番号は03-6812-9555、FAXは03-6812-9556です。