アンリツ新製品NN6002Aの概要
アンリツ株式会社(社長:濱田 宏一)が新たに販売を開始したアナログ回線IP多重化装置「NN6002A」は、経路冗長機能を標準装備し、高信頼なネットワーク通信を可能にします。これは、社会インフラとしての電気や水道、鉄道などの基幹システムがIP化される昨今、アナログ回線の多くが依然として使われていることに対する解決策として登場しました。
社会インフラの課題
多くの社会インフラでは、アナログ回線が老朽化しており、これをIP化するためのコストや設計変更が大きな障害となっています。しかし、アナログサービスが終了しつつあり、現在の設備を活用しつつも、短期間かつ低コストでのIP化が必要です。アンリツは、これを踏まえて「NN6002A」という新製品を開発しました。
NN6002Aの特徴
「NN6002A」は、最大8回線に対応し、2Uサイズの省スペース設計を採用しています。これにより、限られた設置スペースでも柔軟に利用可能です。さらに、電源冗長構成や任意接続設定により、様々なニーズに応えられるようになっています。
- - アナログ/接点インタフェース対応: 幅広い設備との接続が可能で、カスタマイズ性に優れています。
- - 電源選択: AC100V及びDC-48Vの選択ができるため、現場に応じた対応ができ、安定した運用が可能です。
- - 迅速な切り替え: 遅達廃棄方式を採用し、ネットワーク切り替え時でも無瞬断でコミュニケーションを維持します。
経路冗長通信機能の新設計
特に注目すべきは、新たに導入された経路冗長通信機能です。この機能は、万一の通信障害が発生した際に、事前に設定した複数の通信経路から自動的にアップデートし、通信を継続することができます。これにより、ネットワークの安定性を大幅に向上させ、特に重要なインフラにおいては、通信の信頼性を確保する大きな助けとなるでしょう。
まとめ
アンリツの「NN6002A」は、IP化のニーズに応えるべく開発された新たな解決策です。信頼性の高い通信用途としての位置づけと共に、既存設備の有効活用を実現するこの装置は、さまざまな社会問題の解決に貢献し、持続可能なインフラの構築に寄与することが期待されます。今後も、アンリツは顧客やパートナーとともに前進していくことでしょう。