Lime株式会社がビーコン設置完了、安全対策強化で駐車違反が80%減少

Lime株式会社がビーコン設置を完了し、駐車違反が80%減少

2024年8月に日本でサービスを開始したLime株式会社は、これまでの約1年で、電動モビリティシェアサービスの運営を大きく進展させてきました。この度、同社が提供するLimeポートへのビーコン設置が完了し、その導入によって駐車管理の強化と安全性の向上が報告されています。

ポート数と車両数の拡大

サービス展開からの進捗は顕著で、ポート数は約40カ所から約500カ所に、車両数は200台から1,300台と拡大。展開エリアも都内6区から16区及び那覇市にまで広がり、安全な移動手段を提供する体制が整いました。これにより、都市部での短距離移動の選択肢が増えています。

ビーコン設置完了の意義

Limeは、指定エリア外への駐車を防ぐため、すべてのポートへのビーコン設置を実施しました。乗車後、車両の返却はポートの3メートル以内でのみアプリを通じて行える仕組みへと進化。これにより、駐車マナーの徹底が可能になりました。実際に、ビーコンの設置が進む中、2025年の初めに駐車違反の苦情が80%も減少したことが確認されています。

ジオフェンシング技術による進入防止

さらに、Limeはジオフェンシング技術により、電動モビリティの首都高速道路への誤進入を防止する取り組みも始めています。この技術ではGPSを使用して地図上に仮想的な境界線を設け、車両がその範囲に入ると自動的に速度が制御されます。この施策は、代々木公園や皇居周辺などを含む14カ所で実施されており、最近のデータでは約3%の車両が進入を未然に防がれています。

今後の展望

Limeは年内にさらに50カ所へのジオフェンシングの拡大を計画しています。警視庁や首都高速道路株式会社との連携を強化し、安全性と精度を考慮したエリア設計を進めていく方針です。形状や環境に配慮したモビリティの提供は、環境への負荷を減らしながら持続可能な都市の実現に貢献することを目指しています。

Limeが目指す未来

Limeは、「電動モビリティを公共交通手段として発展させる」というミッションのもと、全世界で数億回の利用実績を誇るサービスを展開しています。その一環として、今年の8月には日本での提供を開始し、環境に優しい移動手段を広く促進してきました。近日中には、自社で開発した電動シートボード「Limeラクモ」や、ヘルメット自主着用を促す「ヘルメットセルフィ制度」など安全対策にも力を入れ、自社開発を通じて更なる品質向上を図っていきます。これら一連の施策は、単なる移動手段の提供だけでなく、安全で安心できる都市環境づくりの一助となるものです。