岩手県産生酒が中国へ!越境ECで日本酒の新たな挑戦
岩手県遠野市に拠点を置く上閉伊酒造株式会社は、創業1789年以来、地元産の米と早池峰山系の天然水を使用した日本酒造りで知られています。代表銘柄である「國華の薫」や新ブランド「遠野小町」は数々の賞を受賞し、高い評価を得ています。
この度、同社は中国市場への本格進出を決定。主力商品である純米大吟醸「遠野40」と特別純米酒「遠野60」を生酒で中国へ輸出することになりました。
中国市場進出の鍵を握る、冷凍越境EC
今回の挑戦で注目すべきは、冷凍技術と越境ECプラットフォームの活用です。生酒は、鮮度を保つため、絞りたてをパウチパックに充填後、急速凍結。この急速凍結技術により、解凍後もフレッシュな味わいを損なわず、中国の消費者に届けられるのです。
上閉伊酒造が選んだパートナーは、越境ECサービスを提供する墨谷株式会社(モグ)。モグは、中国保税区内に自社保有の冷凍冷蔵倉庫を有し、食品の越境ECにおいて日本初の事例を築き上げてきました。保税区内の倉庫から、中国のECサイトや実店舗への配送まで、一貫したサプライチェーンを提供しています。
モグの越境ECサービス:中国市場へのスムーズな参入を実現
モグの越境ECサービスは、一般貿易と比較して、準備期間とコストの大幅削減を実現。小ロット多品種の扱いにも対応しており、中国市場へのテスト販売にも最適です。これにより、上閉伊酒造は、リスクを抑えながら中国市場への参入をスムーズに進めることができます。
多様な販売ルート:中国消費者に日本酒の魅力を届ける
モグは、中国における多様な販売チャネルへのアクセスを提供します。具体的には、自社ECサイト、中国の大手ECプラットフォーム(アリババ、京東、拼多多、抖音)、そして寧波保税区内の冷凍リアル店舗「Blue Tomato」など、多角的な展開が可能になります。
寧波保税区:戦略拠点としての重要性
モグが保有する寧波保税区内の冷凍冷蔵倉庫は、20,000平方メートルを超える広さを誇り、3温度管理システムを備えています。国際標準に則って建設されたこの倉庫は、中国税関検査・通関を迅速化し、上閉伊酒造の生酒を迅速かつ安全に中国市場に供給します。
上閉伊酒造の挑戦:日本酒の可能性を広げる
上閉伊酒造の中国進出は、日本の日本酒の新たな可能性を示す事例となるでしょう。伝統的な技術と革新的な物流システムの融合により、日本の日本酒が中国市場で広く受け入れられることを期待しています。
墨谷株式会社(モグ)について
墨谷株式会社は、東京都八王子市に本社を置く、冷凍・冷蔵食品の中国輸出・販売を支援する企業です。大手食品ブランドから中小企業まで、幅広い顧客に対し、物流、販売、広告など、中国市場進出に必要なサービスをワンストップで提供しています。
企業情報
上閉伊酒造株式会社: 岩手県遠野市
墨谷株式会社: 東京都八王子市