大阪府茨木市にある追手門学院大学と、全国に個別指導塾「明光義塾」を展開する株式会社明光ネットワークジャパンは、2023年に開催された「第10回追手門グッズコンテスト」で生まれた熱中症対策グッズ「水分サボらんサボロー」を商品化しました。
このユニークなペットボトルホルダーは、追手門学院大学の学生である木下梨理さんと村上千尋さんが考案。明光義塾の公式キャラクター「サボロー」を世の中に広めるグッズをテーマに、日常的に持ち歩くペットボトルに注目しました。
日本人の年間ペットボトル消費量は1人あたり183本にも達するとの調査結果から、ペットボトルをカバンなどに簡単に装着できるカラビナ付きのホルダーを提案。小学生から大学生までをターゲットに、サボローがカバンにぶら下がりながら足でペットボトルを掴んでいるような可愛らしいデザインを採用しました。
シンプルながらも目を引くデザインに加え、近年深刻化する暑さによる健康被害対策として、熱中症対策グッズとしても有効である点が評価され、商品化が決定しました。
考案者の木下さんと村上さんは、「自分たちのアイデアが形になり、とても嬉しいです。この経験を活かして、将来は企画開発や製品開発の仕事に携わってみたい」と、商品化への喜びと将来の展望を語っています。
「水分サボらんサボロー」は2,500個が生産され、7月下旬から大阪府内の明光義塾全99教室や進学相談イベント、追手門学院大学のオープンキャンパスなどで、熱中症対策を呼びかけるチラシと共に配布される予定です。
学生のアイデアと企業の協力を結集したこの取り組みは、猛暑対策の重要性を訴え、若い世代の健康意識向上にも貢献していくことが期待されています。
学生が考案した熱中症対策グッズ「水分サボらんサボロー」は、企業との連携によって商品化され、実際に小中高生に配布されるという素晴らしい事例です。
近年、熱中症による健康被害は深刻化しており、特に子供たちは大人よりも体温調節機能が未発達なため、注意が必要です。学生が考案したこのグッズは、可愛らしいデザインで子供たちの心を掴みながら、こまめな水分補給を促すという、実用性と親しみやすさを兼ね備えています。
大学と企業が連携して社会貢献活動を行うことは、学生にとって貴重な経験となり、将来のキャリアを考える上で大きな影響を与えます。今回の取り組みは、学生のアイデアが社会に役立つことを示すだけでなく、企業にとっても新しい商品開発やマーケティング戦略を考える上で、参考になる点が多いのではないでしょうか。
「水分サボらんサボロー」が、子供たちの健康を守るだけでなく、学生と企業の連携を促進し、社会全体を活性化させる一助となることを期待しています。