地域の生き方を再発見する「イキカタログAKITA」
2025年10月16日、秋田市にあるソーシャルスクエア秋田山王店で、注目のイベント『イキカタログAKITA』が開催されました。本イベントは、地域で生活する方々の生き方や価値観に触れることを目的としており、参加者に自分自身の生き方を考える機会を提供します。特に、障害福祉サービス利用者が直面する「自分の将来に対する不安」を解消する手助けをする内容が盛り込まれていたのが印象的でした。
イベントの背景と目的
今回のプログラムは、NPO法人ソーシャルデザインワークスの主催によるものです。運営責任者の北山剛氏は、「参加者自身が『自分らしい生き方』を見つけるきっかけを提供することが重要だ」と強調しています。参加者からは「どんな仕事があるのかわからない」という声や、「将来のイメージが湧かない」という悩みが寄せられており、これを解決するために「イキカタログAKITA」が企画されました。地域に密着した取り組みは、参加者が自身の経験や知識を深めるための貴重な場になっているのです。
ゲストスピーカーの講演
この日、ゲストスピーカーとして招かれたのは、アーツセンターあきたのディレクター田村剛さんです。田村さんは、兵庫県出身で、さまざまな経験を経て地元秋田に根ざした活動を行っています。大学での学びを通じて培った地域への思いと、社会との関わり方について語ってくださいました。彼の話には、個人の経験と社会的な価値観の交差点を描いた深いメッセージが込められており、参加者たちが耳を傾けている姿が印象的でした。
参加者の反応
参加者たちの表情は真剣そのもので、田村さんの生き方や仕事に対する熱意に触発されていました。彼の「人生年表」のプレゼンテーションでは、参加者がそれぞれの「地元」の風景を描き出していくワークも行われ、今後の自分の人生設計に役立つインスピレーションを得る場ともなりました。参加者からは「過去や未来を考えるきっかけをもらった」といった感想が寄せられ、自分自身を見つめ直す貴重な機会となった様子です。
今後の展望
主催者の北山氏は「今後も障害福祉サービスの利用者だけでなく、地域の人々にもさまざまな生き方や働き方に触れてもらえるよう、取り組みを拡げていきたい」と述べています。『イキカタログAKITA』は、地域の多様性を尊重し、各人が自分の道を見つけられる手助けをする重要なプロジェクトとして成長が期待されています。
地域での出会いや経験が、参加者一人ひとりの人生に色を添え、希望とやりがいをもたらす。本イベントが、地域社会の一助となり、広がりを持つことを願っています。
終わりに
秋田の多様な「生き方」を知り、自分自身の未来を描くための第一歩を踏み出す『イキカタログAKITA』に、ぜひ次回参加してみてください。人と人がつながり、互いに成長し合える場が、今後ますます増えていくことを期待しています。