新たな未来を切り開く!ユニフォーム再資源化の挑戦
クレサヴァ株式会社と清水建設株式会社が協力して、作業用ユニフォームの再資源化プロジェクトを進めています。このプロジェクトは、ただ不要な衣類を処分するのではなく、「土に還す」というコンセプトのもとに構築された循環型テクノロジー、"CIRCULAR FARM"を基にしています。この取り組みは、衣類の廃棄問題に立ち向かう新しい手法として注目されています。
プロジェクトの背景
清水建設は、33年ぶりに作業用ユニフォームを全面的に見直し、2024年11月から新しいデザインと機能を備えたユニフォームを導入する予定です。この更新に伴い、回収される旧ユニフォームは実に約14万着、60トンに達すると予測されています。今後は、毎年約3万着、15トン程度の古くなったユニフォームが発生します。
再資源化のプロセス
不要になったユニフォームは、クレサヴァが提携している株式会社Landeoと共に処理されます。これにより、衣類は破砕、粉砕され、最終的には炭化処理が施されます。この炭化プロセスでは、有害物質が取り除かれ、焼却時と比較して約80%のCO2削減が実現されます。
この取り組みから生成される炭化物は、農地や林地に散布可能な土壌改良材へと生まれ変わります。土壌改良材は、土の通気性や保水性を改善するとともに、微生物の活性化を促し、より豊かな自然を育むために使用されるのです。
サステナビリティの重要性
クレサヴァと清水建設は、このプロジェクトを通じて、次世代のサステナビリティを体現しています。ユニフォームの生産から使用、そして再資源化に至るまでの循環を確立することで、環境への影響を軽減し、持続可能な社会の実現に寄与しています。
さらに、クレサヴァは将来的に生産される炭化物の建材への利用も視野に入れています。これは、すべての工程が持続可能な方法で行われることを目指し、その結果としてユニフォームの完全リサイクルを実現することを意味します。
CIRCULAR FARMの意義
クレサヴァの"CIRCULAR FARM"は、不要な衣類を「捨てる」のではなく、資源として再利用することを重視しています。国内では年間約47万トンもの衣類が廃棄されていると言われており、その問題に立ち向かうためには、効率的で効果的な循環モデルが必要です。このプロジェクトは、分別する手間を省き、効率よく衣類を再資源化することで、廃棄問題の解決に貢献しています。
まとめ
今後もクレサヴァと清水建設は、社会と環境の持続可能性を念頭に置き、次世代のサステナブルな取り組みを進めていきます。ユニフォームの再資源化という取り組みは、その一環としての重要なステップです。私たちの行動が未来に与える影響を常に考え、より良い社会を築くための努力を続けていきましょう。