文化財施設を舞台にした没入型物語体験「イマーシブガイド®︎」がついに登場!
株式会社GATARIは、Mixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」を活用した観光DXソリューション「イマーシブガイド®︎」の提供を開始しました。
「イマーシブガイド®︎」は、文化財施設の世界観に没入することで魅力訴求と収益力向上に貢献する観光DXソリューションです。施設の情報だけでなく、情緒まで伝えるような記憶に残るロケーションベースエンターテインメント体験をコンテンツの企画から実装までワンストップで提供します。
第一弾として、日光金谷ホテルと旧渡辺甚吉邸に導入が決定しました。
イマーシブガイド®︎が実現する没入体験
城郭や神社仏閣、邸宅といった文化財施設を舞台に、音声で体験者を誘導しながら施設の歴史や意匠を交えた物語を展開することで、施設の魅力を訴求します。ユーザーは、歴史やコンテクストが紡ぎ出す物語のなかに歩いて入り込んでいく高付加価値な没入体験を提供します。
独自の位置推定技術とゲームエンジンの活用により、施設全体を舞台空間と捉えたインタラクティブな空間演出を可能にしており、体験者は自らの足で歩いて物語を進めていく、今までにない没入体験を実現しています。
イマーシブガイド®︎の特長
1. 既存設備にダメージを与えずに導入が可能
施設のスキャンデータとスマートフォンのセンサーを利用して自己位置を認識するため、施設にビーコン等やセンサー等の設備を追加する必要がありません。
2. ユーザーの移動や向きに合わせた高精度なインタラクションによる没入体験の演出
ユーザーが施設のどこにいるかを高さや向きも含めて3次元的にcmオーダーで認識する独自の位置推定技術と、ゲームエンジンの活用により、ユーザーの移動や体の動きに合わせた演出を施設全体を舞台に繰り広げる没入体験を作成することが可能です。
3. 自由探索やシナリオの分岐、マルチエンディングや環境との連動までリピートを促す仕組み
ユーザーの選択によって物語が分岐する演出や、複数のエンディングの演出、天候や時間など特定の条件でしか出てこない演出などを追加することが可能です。毎回体験するたびに異なる体験となり、再来訪を促します。
4. 複数の体験を同時に運用することが可能
一つのスキャンデータを参照しながらさまざまな体験を空間に多層的に重ねていくことが可能です。そのため、同じ空間にいながら一人一人に合わせた情報の提示が可能になり、視覚障害者の方や外国人の方に対しても、空間にいる他の訪問者に影響を与えることなく適切な情報を提供することが可能になります。
5. ノーコードで遠隔でもコンテンツのアップデートが可能
アプリケーション内で空間スキャンからコンテンツ制作、空間への保存、公開までワンストップで行うことができます。ここに入ると音が鳴るといった簡単な仕掛けはもちろん、ゲームのような複雑なギミックまで、誰でもスマホ一台、ノーコードで制作することが可能です。また、コンテンツの設定・アップデートは遠隔地からも自由自在に行うことができます。
イマーシブガイド®︎の導入事例
日光金谷ホテル
日光金谷ホテルは、約150年の歴史を持つホテルで国の登録有形文化財に指定されており、長年館内案内ツアーが行われてきました。2023年4月に、同ホテルにてDXによる観光施設・サービスの高付加価値化を目的にAurisを活用した実証実験を行い、お客様に満足いただけるコンテンツを提供できるという結果を得たことから、今回の常設導入(有料)に至りました。
本イマーシブガイドでは、日光金谷ホテル創業者の金谷善一郎が現代に蘇って彼自らの“声”で館内を案内することをコンセプトで、宿泊のみならず建築やホテルの歴史に思いを馳せる体験を提供します。
旧渡辺甚吉邸
旧渡辺甚吉邸は1934年に岐阜の名家・渡辺家の14代当主、甚吉の私邸として建てられた歴史的建造物で、15~17世紀のイギリスで流行したチューダー様式を取り入れた、昭和初期の洋式住宅として貴重な文化的遺産です。2018年に解体の危機の中、甚吉邸の保存を求める研究者や有識者の要望に応える形で前田建設工業ICI総合センター内へ移築され、2023年に国登録有形文化財に登録されています。
旧渡辺甚吉邸の一般公開の期間に合わせ、旧渡辺甚吉邸を擬人化したキャラクターが体験者に語り掛ける設定で歴史や館内の内装のガイドを行う体験が可能です。
今後の展望
GATARIは今後も、イマーシブガイド®︎の導入を通して、観光DXで文化財の保存と活用を両立し、その魅力を次世代へ発信する活動に貢献してまいります。
イマーシブガイド®︎:文化財の魅力を新たな視点で体験できる革新的な試み
「イマーシブガイド®︎」は、単なる観光案内を超えた、文化財施設の世界観に没入できる革新的な体験を提供します。従来のガイドツアーでは得られなかった、歴史や文化への深い理解と感動を、ユーザーに提供する可能性を秘めていると感じました。
テクノロジーと文化遺産の融合が生み出す新たな価値
MR技術を活用することで、文化財施設は単なる静的な展示空間から、インタラクティブで没入感のある体験空間へと生まれ変わります。ユーザーは、歴史的な建造物や遺物を、単に眺めるだけでなく、その中に実際に足を踏み入れて、物語の一部となるような体験ができます。
想像力を刺激する没入型コンテンツの可能性
「イマーシブガイド®︎」は、音声や映像、インタラクションなどを駆使して、ユーザーの想像力を刺激し、深い没入感をもたらします。歴史的な人物や出来事を、単なる説明ではなく、ユーザー自身が体験することで、より鮮明に理解し、記憶に残る体験となるでしょう。
文化財の魅力を次世代へ継承する新たなツール
「イマーシブガイド®︎」は、単にエンターテイメントを提供するだけでなく、文化財の魅力を次世代へと継承していくための新たなツールとして期待されます。若い世代にとって、歴史や文化への関心を高めるきっかけとなり、文化財の価値を再認識する機会を提供してくれるでしょう。
未来の観光体験を創造するイマーシブガイド®︎
「イマーシブガイド®︎」は、観光DXの新たな可能性を示す、画期的な取り組みです。文化財施設の魅力を最大限に引き出し、ユーザーに忘れられない体験を提供するだけでなく、文化遺産の保護と活用に貢献していくことを期待しています。