遠隔給餌システム試験開始
2025-06-18 13:23:04

新たな養殖業の未来を切り開く遠隔自動給餌システムの実証試験がスタート

新たな養殖業の未来を切り開く遠隔自動給餌システムの実証試験がスタート



近年の食の安全や持続可能性に対する関心が高まる中、水産業に新たな風を吹き込む取り組みとして、株式会社FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)、尾鷲物産株式会社、ヤンマーホールディングス株式会社は、遠隔自動給餌システムの共同実証試験を2025年6月から開始することを発表しました。これは、持続可能な養殖業を実現するための重要な一歩となります。

ヤンマーの技術が呼ぶ新しい養殖業のスタイル



養殖業において、天然資源の依存を減らし、人手不足やコスト上昇という課題に立ち向かう必要があります。ヤンマーHDが開発した遠隔自動給餌システムは、エネルギーコストを削減しながら、海水と餌を効率的に組み合わせて給餌する技術を採用しています。これにより、ブリの養殖場でも安定した生産が期待されます。

三重県尾鷲市の養殖場で行われるこの実証試験は、年間約60万尾を生産する計画であり、まずは海面生簀での運用が始まります。また、将来的には沈下式生簀への適用も視野に入れています。

共同実証試験の概要



この試験には以下の内容が含まれています。
  • - 場所: 尾鷲物産株式会社尾鷲養殖場(三重県尾鷲市)
  • - 期間: 2025年6月から2026年1月(予定)
  • - 対象: 約14,000尾のブリ

F&LCは、自社の基準に基づいたブリの品質評価を行い、尾鷲物産は養殖場の提供と育成作業を担当します。ヤンマーHDは、システムの開発と運用、データ収集を行います。

F&LCのビジョンと持続可能な調達



F&LCは"変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。"というビジョンを掲げ、サステナブルな水産物の調達に努めています。天然魚の利用はもちろん、計画的な調達を実現するため、養殖事業者との連携を強化し、環境変化に適応できる水産物の研究にも力を入れています。これにより、持続可能な水産資源の確保を目指します。

尾鷲物産も、地域の特性に合った革新的な養殖技術の開発に取り組んでおり、学術機関との連携によって常にマーケットニーズに応じた品質の維持に努めています。これらの努力により、安定した品質の魚を持続的に提供する体制を整えています。

持続可能な社会を目指すヤンマーの取り組み



ヤンマーは、「食の恵みを安心して享受できる社会」を実現するために、持続可能な水産業を推進しています。海洋ソリューションを通じて資源を無駄にせず、効率的に利用することを目指しています。

今回の実証試験では、ヤンマーの高度な養殖技術と尾鷲物産の生産体制、F&LCの業界知識を融合させ、持続可能な水産経営モデルを作ることを目指しています。特に、魚影データの自動計測技術や給餌の効率化システムは、これまでにない新しい養殖業の形を示すものです。

最後に



この取り組みの成功は、水産業が直面するさまざまな課題を解決するための新たなモデルとなる可能性を秘めています。サステナブルな未来に向けた第一歩として、多くの期待が寄せられています。本実証試験を通じて、養殖業の新たな可能性が広がり、消費者に安全で美味しい食を提供する未来が実現されることを期待したいです。


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会社情報

会社名
株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
住所
大阪府吹田市江坂町1丁目22番2号
電話番号

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