昭和産業とトレードワルツ、新たなプラットフォームの開発へ
株式会社トレードワルツは、昭和産業株式会社が現在進行中の「TradeWaltz for Grain Importers(TGI)」プロジェクトに参加することを明らかにしました。これは、穀物や油糧種子の輸入に特化した新しい業界横断型プラットフォームの構築に向けた重要なステップです。
穀物ソリューション・カンパニーとしての歴史
昭和産業は、長年にわたり穀物や油糧種子の輸入に携わってきた実績があり、その業務の効率化やデジタル化推進に取り組んでいます。しかし、穀物輸入業務においては、商社とサイロ間の連携が重要であり、単独での業務改善だけでは限界があるという認識が高まっています。そこで、業界全体を対象にした協調の必要性が強く感じられました。
TradeWaltz for Grain Importers(TGI)のビジョン
TGIは、業界の競争を緩和し、協調を促進することを目的としています。具体的には、商社とサイロ間でリアルタイムに本船情報を共有し、通関書類の一元管理を実現することで、穀物輸入業務を標準化し、効率化を図ります。このプラットフォームは、2024年10月より開発が開始される予定で、商社7社を中心とするワーキンググループが構想策定や仕様検討を進めています。2026年1月にはv1.0のリリースを目指しています。
事前テストと現場のニーズへの対応
2025年10月から12月にかけて、リリース直前の試行運用が設けられており、昭和産業がこの運用に参加します。商社と共に現場での具体的な課題をもとにした改善提案を行い、実用に即した機能の開発に貢献する予定です。これにより、現場のニーズを捉えたより実用的なプラットフォームへと進化させることを目指します。
今後の展望と持続的な改善
TGIは、v1.0リリース後も常に機能の拡張を進める計画です。これにより、情報の活用をさらに進め、業務の全体最適化を図ることが期待されています。また、昭和産業はこの次世代の開発にも引き続き関与することで、穀物輸入業務の生産性向上と業界全体のデジタル化を促進していく所存です。
トレードワルツについて
トレードワルツは、貿易業務に関連する情報を電子データで一元的に管理するプラットフォーム、TradeWaltzを提供しています。これは、約4年間の開発過程を経てサービス化され、NTTデータや多くの貿易実務者の協力を得て運営されています。
お問い合わせ
このプロジェクトに関する詳細は、株式会社トレードワルツの広報・マーケティングチームまでお問い合わせください。担当者は菊地と桝田です。Email:
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