大阪・関西万博に向けた新たな挑戦
2025年に開催される大阪・関西万博。このイベントでは、テクノロジーとアートが融合したシグネチャーパビリオン「null²」が大きな注目を集めています。先日、マクニカ主催のカンファレンス「メト2024」で、同パビリオンの責任者である落合陽一氏がその最新情報を発表しました。
シグネチャーパビリオン「null²」について
「null²」は、有史以来初の試みとなる「鏡の再発明」をテーマに掲げたパビリオンです。建物全体が変形し、風景を歪める特徴的な彫刻をコンセプトにしています。この施設は、来場者に新しい体験を提供するため、鏡面状の膜材を使用した「動くファサード」を採用しています。この膜材は、叩かれたり、音や風を受けることで独特な動きを見せる仕組みになっており、多くの期待が寄せられています。
落合氏は、残り約130日で最も魅力的な外観を持つパビリオンを完成させると強い意気込みを語りました。また、「いのちを磨く」というテーマには、日本人が古来より大切にしてきた銅鏡の歴史が影響しているとのことです。
画期的なデジタルID基盤「Mirrored Body®」
「null²」では、来場者は自身のデジタルアバター「Mirrored Body®」と接触する機会が設けられます。事前にアプリを通じて自分をスキャンすることにより、NFTに紐づく唯一無二のデジタル分身が生成されます。このアプローチにより、個々の特性に合わせたアバターが生まれ、自己管理が可能になる新たな体験が期待されています。
施設周辺には高精細な3Dスキャン装置も配置され、これによってリアルなデジタル分身に成長することが可能です。「Mirrored Body®」は、個人データを安全かつ効率的に管理するためのプラットフォームとして、様々な応用が期待されています。健康管理や本人確認に利用できるほか、「第2の自分」とともに会話したり、相談したりする未来が描かれています。
サステナブルパビリオン2025の意義
サステナブルパビリオン2025は、「Mirrored Body®」の活用を進めるため、2022年に設立された組織です。万博のレガシーを未来に繋げ、新たなサービスの創出を目指しています。
落合氏は、「個人データの民主化」という新たな高遠な目標に挑むため、協力者を募る意向を示しました。デジタル技術の進化がもたらすコミュニケーションの変化によって、人々の間で情報の共有や相談がより円滑になるでしょう。
新たな「Mirrored Body hardware wallet」
また、落合氏は「Mirrored Body hardware wallet」の新デザインも発表しました。このハードウェアウォレットは、美しさだけでなく、デジタル資産を守るセキュリティ機能も併せ持っています。さらには、特別な特典がついたスペシャルパッケージの販売も予告されており、非常に注目されています。
オンライン配信での参加のご案内
発表された内容は2024年12月5日から13日までの期間に、オンラインで無料配信される予定です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
これからのデジタルとフィジカルの融合を体験するために、大阪・関西万博に向けた革新的な取り組みに期待が高まります。