愛媛の香りを守る！バイオマス素材がみかん箱へ初採用

バイオマス素材が段ボールに革命をもたらす

最近、株式会社クラレが開発したバイオマス由来のガスバリア材〈PLANTIC〉が、愛媛県松山市の石丸農園の段ボール箱に初めて採用されました。これは、食品業界における新たな試みであり、特に愛媛みかんの風味を保つための重要なステップです。

みかんの香りを守る特別な素材

愛媛みかんは、その豊かな香りと甘さが特徴ですが、輸送中にその特性が失われがちです。しかし、〈PLANTIC〉の採用により、みかんのフレッシュさと濃い香りをしっかりと保持し、外部からの匂い移りを防止することができます。この特性は、長距離輸送や混載にも助けとなり、消費者にとっても魅力的な製品を提供することに繋がります。

高気密性と環境への配慮

今回採用された〈PLANTIC〉は、段ボールライナーの内側に配置されており、高い気密性を実現しています。主成分がでんぷん質でできているため、紙との相性も良く、使用後はリサイクル可能です。環境への配慮も考えられており、サステナブルな素材として今後の展開が期待されています。

実績と将来の展望

石丸農園の社長、石丸智仁氏は「〈PLANTIC〉を採用することで、愛媛県のみかんに新たな付加価値を加えることができる」と語っています。香りを保持することにより、愛媛みかんのブランド価値向上に繋がると期待されています。今後、全国の市場において愛媛みかんがさらに認知されていくことが予想され、株式会社クラレとの連携も強化される予定です。