美容外科の未来を切り開くTCBのスレッドリフト研究が国際誌に掲載

TCB田村医師のスレッドリフト後方視研究

美容外科分野の新たな進展を感じさせるニュースが舞い込みました。TCB東京中央美容外科の田村貴彦医師が主導した「Multicenter Review of More Than 110,000 Facial Thread Lifting Cases From a Cosmetic Surgery Group」という論文が、国際的な美容外科学術誌「Plastic & Reconstructive Surgery-Global Open」において掲載されました。この研究は、全国に広がるTCBグループ内で行われた111,948件のスレッドリフト施術を対象に、5年間の施術動向や患者の特性を詳細に分析しています。

研究の背景と目的

スレッドリフトは、比較的負担が少ない美容治療として、特に若返りを希望する多くの人々に利用されています。しかし、これまで大規模な診療データを元にした包括的な研究が少なく、その真実の姿を知る機会は限られていました。この研究では、さまざまな施術パターンや併用治療の傾向、また患者の年齢層の変化に着目し、スレッドリフトがどのように進化しているのかを探ることを目的としています。

研究方法

この研究は、2020年から2024年の間にTCB東京中央美容外科グループ内で実施された顔面スレッドリフトのデータを使用した後方視的研究です。全国の103院から得た11万件を超える症例データを解析し、経時的な変化を詳細に調査しています。

調査結果

研究の結果、スレッドリフトの施術件数は年々増加し、患者の年齢も明らかに上昇していることが確認されました。特に注目すべきは、60％以上の患者がフィラーやボツリヌストキシンなどの追加治療とともにスレッドリフトを受けていることです。併用施術のパターンは実に7種類に及び、その中でもポリジオキサノンとポリカプロラクトンの併用が最も多く使用されていました。このことは、スレッドリフトが単独の治療ではなく、多角的なアプローチの一環として位置づけられていることを示しています。

結論と今後の展望

研究を通じて、スレッドリフトがより広範な顔面若返り治療の中で重要な要素となりつつあることが浮き彫りになりました。年齢層の高まりとともに施術の複合化が進み、患者満足度の向上に寄与しています。今後、より良い美容医療を提供するための基盤となるこの研究は、エビデンスに基づく治療の重要性を再確認させるものです。TCB田村医師の活動は、日本の美容外科界に新たな風を吹き込むことでしょう。