北海道東川町で第2回清水敏一大雪山賞の受賞者が発表
北海道の美しい自然で知られる東川町で、「清水敏一大雪山賞」の第2回受賞者が決定しました。この賞は、大雪山の振興と発展に寄与した個人や団体を讃えるもので、受賞者は令和7年5月9日に選考されました。個人の部では札幌市在住の高澤光雄さん、団体の部では「大雪山国立公園パークボランティア連絡会」が表彰されます。
清水敏一大雪山賞の意義
この賞は、2023年3月に逝去された清水敏一氏の寄付を基にした「大雪山文化振興基金」によって設立されました。清水氏は、登山家としての活動に加え、大雪山に関連する貴重な資料の収集や研究にも尽力しました。そのため、この賞は彼の遺志を継ぎ、地域の自然や文化の価値を広めることを目的としています。
受賞者の紹介
個人の部:高澤光雄さん
高澤光雄さんは、1960年代から「日本山書の会」や「日本山岳会」、そして「札幌山の会」に所属し、2003年からは「日本山岳文化学会」のメンバーでもあります。長年にわたり、北海道の登山記や歴史について執筆し、様々な講演を行ってきました。著作には『大雪山讃歌』や『北海道の登山史研究』などがあります。
団体の部:大雪山国立公園パークボランティア連絡会
大雪山国立公園パークボランティア連絡会は、1989年の設立以来、30年以上にわたり大雪山の自然保護と適切な利用に取り組んできました。現在112名が在籍し、登山道の整備や外来種の駆除、清掃活動などを行い、登山客へ環境に配慮した登山方法を啓蒙しています。
表彰式の詳細
受賞者の表彰式は、6月21日(土)に行われる「旭岳 山のまつり」の一環として執り行われます。このお祭りは登山者や地域住民の安全を祈願するもので、午後5時からの予定です。多くの方々にご参加いただくことを期待しています。
清水敏一氏の貢献
清水敏一氏(1933~2023)は、登山家としての業績を超えて、山岳資料の収集と研究を行っていました。彼が東川町に移住したことで、大雪山に関する貴重な文献が地域に寄贈され、今では「大雪山アーカイブス」として、後世に伝えるための貴重な資源となっています。彼は、地域の人々に大雪山の魅力を伝え、環境保全の重要性を広く知らせるための活動を続けました。
お問い合わせ
この受賞に関する詳しい情報やお問い合わせは、北海道東川町文化交流課(電話:0166-82-2111、メール:
[email protected])までご連絡ください。また、山のまつりに関することは大雪山旭岳山のまつり実行委員会(電話:0166-82-3761)にお問い合わせをどうぞ。皆様のご来場をお待ちしております!