wacciが描く音楽の世界
2月16日、FMヨコハマのラジオ番組『YAMABICO』では、wacciのボーカリスト橋口洋平さんがゲストとして出演し、同バンドの結成15周年を記念した新アルバム『Dressing』の魅力を語りました。このアルバムは1月29日にリリースされ、ドラマ『放課後カルテ』の主題歌「どんな小さな」を含む全15曲が収録されています。
アルバム『Dressing』の内容
橋口さんは、アルバムに収録されている楽曲について詳しく紹介し、特に「そういう好き」やTVアニメ『薬屋のひとりごと』のエンディングテーマ「愛は薬」についての話題も展開されました。楽曲に込められた恋愛観やアニメ作品との共鳴が感じられ、聴く者に深い印象を残します。
MITSUMIが「どうして皆さんの心に響くような曲ができるのか」と問うと、橋口さんは「15年間の積み重ねがあるからこそ」と感謝の気持ちを示し、聴く人々に寄り添った音楽作りの過程を語りました。特に、昨今の応援歌やラブソングからも成長を感じてほしいと語ります。
アルバムタイトルの由来
『Dressing』のタイトルについて橋口さんは、「ドレッシングをかけることで日常に彩りを加えたい」という思いを語りました。結成当初は地味な印象だったwacciが、さまざまな音楽的要素を取り入れて進化していく過程を象徴しているといいます。リリース後も引き続き彼らの音楽が進化し続けることを示す「進行形」な名前にも込められた意義があります。
さらにアルバム名を決定する際に、30の候補を考えた中から『Dressing』が選ばれた理由や他の候補についても笑い話として披露され、様々なタイトル案が出た中でのこの選択の意味が浮かび上がります。たとえば、「木星」というタイトルは、15年歩き続ければ木星に行けるというユニークな提案だったとか。そのような候補の中から『Dressing』が最終的に選ばれたのは必然と言えるかもしれません。
アートワークとライブへの期待
アルバムのアートワークについても言及があり、松田剛さんの手による作品が紹介されました。野菜が組み合わさって人の形になり、ドレッシングをかけることで美しいドレスが表現されています。このビジュアルがwacciの音楽の良さを物語っているとMITSUMIは称賛しました。
さらに、9月13日には『wacci park 2025 at 日比谷野外大音楽堂』の開催も決定し、初めての日比谷野外大音楽堂でのライブに向けて期待が高まるとともに、「やっぱりこの場所は音楽を志す者にとって憧れの場所」と語る橋口さんの姿に情熱が垣間見えます。
このように、wacciの橋口洋平さんとMITSUMIが語る『Dressing』には、音楽への真摯な姿勢が宿っています。リスナーはぜひこのアルバムを手に取り、彼らの音楽の進化を感じてみてはいかがでしょうか。