WDの未来型HDD
2026-05-19 10:06:12

WDが発表、ポスト量子暗号を搭載した未来型ハードドライブ

ウエスタンデジタル(WD)が、AI駆動型データ経済を支えるために新型ハードドライブを発表した。この新型ハードディスクは、業界初となるポスト量子暗号(PQC)を搭載し、次世代のインフラにおけるセキュリティを大幅に向上させるものだ。AIインフラが進化する中で、データの耐久性とセキュリティがより重要になってきている。特に、膨大なデータを長期間保護する必要があるため、この新型HDDは企業にとって必須のアイテムとなる。これまでの暗号技術では、次世代の量子コンピュータによる攻撃に対抗することが難しいとされており、WDはこの問題に先手を打つ必要があると感じている。

新型Ultrastar® UltraSMRハードドライブの登場によって、ビッグデータを扱うAIシステムは量子耐性のストレージアーキテクチャを採用することが可能になる。これにより、大規模なデータレイクを守るための強力な防御を実現可能だ。現在、これらのHDDは複数のハイパースケール顧客による評価が進められており、量子コンピュータによる攻撃に対する備えとして高い関心が寄せられていることがわかる。特に、HNDL(Harvest Now, Decrypt Later:今収集し、後で解読する)攻撃に対抗できることが期待されている。

WDのCSO(最高技術責任者)であるシャオドン博士は、今回の技術革新がAIデータの保護において革新をもたらすものであると強調している。特に、量子コンピューティングが進化する現代において、企業は長期的にデータを守るための対策を講じる必要がある。この新型HDDは、量子耐性セキュリティをデバイスレベルに組み込むというアプローチで、将来の脅威からデータを保護する基盤となることを目的としている。特に、デバイスのファームウェアの完全性や鍵管理に重点を置き、攻撃者による悪用を防ぐための数々の仕組みが取り入れられている。

この新型ハードディスクは、アルゴリズムとしてNIST承認のML-DSA-87を採用し、従来のRSA技術とデュアルで使用することで、セキュリティを大幅に強化している。さらに、PQC対応の公開鍵基盤(PKI)やハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を導入し、鍵の発行から管理にいたるまでのライフサイクルを全般的にサポートする設計となっている。

導入にあたっては、デュアル署名とロールバック保護を活用し、既存の運用を妨げることなくスムーズな導入を実現している。WDは、量子時代を見越し、AIデータのセキュリティを高めるために、継続的に技術革新を進めることを公言しており、業界のリーダーシップを一層強化する方針だ。これにより、多くの企業が急速に進化するサイバー脅威に対抗し、データ資産を守るための強力な武器を手に入れることになる。

今後もWDはさらに多くのエンタープライズ向けHDD製品ラインにポスト量子暗号の機能を拡充していく予定である。AI駆動型の安全なデータ経済を築くために、WDは不可欠なパートナーとして多くの企業に価値を提供し続けていく。企業がAIインフラを活用する際の信頼の基準を新たに確立することを目指し、データの安全性に寄与する革新を進めていくと信じている。今後も、WDの図らいによって、スムーズかつ負担の少ない形で企業が量子耐性ストレージへと移行できる基盤が整備されていくことが期待される。


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