地域の素材を利用し、世界で輝くサステナブルジン「YORI」
地域のフードロスを解消しながら、新たな魅力を生み出すサステナブルジン「YORI」が、2025年度の世界的なスピリッツ品評会「サンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティション(SFWSC)」で最高金賞と銀賞を獲得しました。本記事では、受賞したジンの詳細や、その背景にあるプロジェクトの理念を深掘りしていきます。
「YORI」とは?
「YORI」は、国産のサステナブルジンブランドで、地域素材を活用して社会課題の解決を目指しています。市販されず廃棄される運命にある果物や野菜をボタニカルに使用し、蒸留は静岡県沼津市の蒸留所と提携し行っています。この取り組みは、地域の経済を活性化するとともに、美味しいジンを生み出すことを目的としているのです。
SFWSC2025での受賞について
SFWSCは毎年、アメリカのサンフランシスコで開催される、スピリッツの専門品評会です。選考には厳格な基準が設けられ、審査員全員が一致して評価した際にのみ授与される「最高金賞」は非常に名誉ある賞とされています。今回の大会では、
- - YORI『OSAKIKAMIJIMA』:ダブルゴールド(最高金賞)
- - YORI『KASHIWANOHA』:シルバー(銀賞)
- - YORI『OKAZAKI』:シルバー(銀賞)
が受賞しました。
受賞ジンの特徴
YORI『OSAKIKAMIJIMA』
このジンは、広島県大崎上島町のオリーブオイルの残りかすやポンカンの葉を使用しています。爽やかなグリーンアロマとフレッシュな果実感が大きな魅力です。
YORI『KASHIWANOHA』
千葉県柏市のKASHIWANOHAは、地元で採れた野菜や果物の搾りかすを活用し、さらには地元大学で育成された蓬や柏の葉などを調合して、独特の風味を生み出しています。
YORI『OKAZAKI』
愛知県岡崎市産のこのジェンは、白・赤ワイン用に使用される高品質な葡萄と八丁味噌を掛け合わせて深い味わいを引き出しています。
社会的意義
NO NAME DISTILLERYの立ち上げに関わった株式会社Connec.tの代表、小口潤氏は、「地域素材から生まれたジンが、世界的に評価されたことに大変嬉しさを感じます。今後も地域の完成度や魅力を高めつつ、YORIを通じて新しい価値を発信し続けます」と語っています。広報の瀧澤佳那さんは、「捨てられる運命にあった素材が新たな価値として生まれ変わることが、今後の地域の希望に繋がる」とコメントしています。
COYORIの運営
また、YORIを中心にした地域の食材を提供する飲食店「COYORI」も注目されています。この店舗は、地域の素材によるサステナブルなメニューを楽しむことができ、自分たちの地元を改めて感じることができます。
結論
「YORI」は地域と素材の魅力を融合させ、新たな価値を生み出すための挑戦を続けています。これからも地域素材を活かした取り組みが注目される中、「YORI」の進化に目が離せません。さらに多くの人々に地域の魅力が伝わり、より多くの社会課題解決につながることが期待されます。