ゲーム廃人からIT社長へ。衝撃の逆転ストーリー
日本では、エンジニア不足が深刻な問題として取り上げられています。また、経済産業省の調査によれば2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると見込まれています。特に中小企業が保有するDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進力は、この人材不足により、現状では極めて脆弱です。そんな中、フィグニー株式会社の CEOである里見恵介が初の著書『IT人材は雇うな! 小さな会社はエンジニアを育てなさい』を2026年4月8日に出版し、3月19日から予約が開始されることが発表されました。
著者の里見氏は、もともと「ゲーム廃人」として知られていましたが、17年以上のエンジニア経歴を経て、IT企業の社長に成り上がった異色の経歴の持ち主です。本書では、彼が直面した数々の失敗を踏まえ、「自社で人材を育成すべき」という考えに至った背景や、その具体的な手法が述べられています。彼の強いメッセージは、「採用競争に勝てないなら、自社の潜在能力を掘り起こすべき」というものです。これにより、外部の優秀な人材を期待するのではなく、未経験者を短期間で育成する独特の方法論が展開されます。
現状のIT人材事情
日本の中小企業におけるDX導入は、全体のわずか15.2%にとどまるというデータがあります。これは、大企業が96.1%も導入に成功しているのと対照的です。企業が新たな技術導入に消極的な理由の一つが、深刻な人材不足です。特に中小企業では限られたリソースの中で優秀な人材を見つけ出すことは非常に難しくなっています。
経歴の裏側
里見氏は、大学生の頃にオンラインゲームに没頭し、結果的に中退してしまいました。その後、ITスキルを学ぶために専門学校に入学し、経済産業省主催のプログラミングコンテストで最優秀賞を受賞するという転機が訪れました。この成功を足掛かりに、彼は17年間のエンジニアとしての経験を積み上げ、2017年にはフィグニー株式会社を設立。以降、約1000人の未経験者をエンジニアとして育成してきました。これらの経験から、彼が得た教訓や哲学を本書で初めて詳述しています。
本書の内容
本書は、実践的な育成法にフォーカスしており、未経験者をわずか半年でプロのエンジニアに育てるための具体的な戦略が展開されます。アウトプット重視のアプローチも取り入れており、単なるスキルの習得ではなく、自ら考え現場の課題に真摯に向き合うことができる人材の育成を目指しています。
一部の章では、「なぜ、あなたの会社からエンジニアが消えるのか?」や「答えを教えるな、考えさせろ」といった、生々しい現実を突きつけるような問いかけも行われているのが特徴です。これにより、経営者やマネージャーが直面する問題を浮き彫りにし、育成の重要性を再認識させます。
著者は、最終的に「我々が育てたいのは、自分の頭で考え行動できる人材である」と述べています。これすなわち、ただ単にAIに依存するのでなく、顧客の要望を理解し、自社のニーズに合わせたシステムを構築できる能力を持つ人材こそが、未来の中小企業を支えていくと信じています。
予約・詳細情報
『IT人材は雇うな! 小さな会社はエンジニアを育てなさい』は、マネジメント社からの出版で、定価は1,848円(税込)です。書籍の予約はAmazonで可能で、リンクは
こちらです。日本のIT業界における人材育成の重要性を再認識させる一冊を、ぜひ手に取ってみてください。