地図整備DXの新たな挑戦
2025-12-11 11:13:05

ジオテクノロジーズとスペースシフトが推進する地図整備DXの新たな挑戦

ジオテクノロジーズとスペースシフトが推進する地図整備DXの新たな挑戦



ジオテクノロジーズ株式会社(以下、ジオテクノロジーズ)と株式会社スペースシフト(以下、スペースシフト)は、合成開口レーダー(SAR)衛星データを基にした協力プロジェクトを進め、地図整備の取り組みにおいて重要な成果を挙げています。最近の発表によると、この技術の導入によりジオテクノロジーズは、地図建物の更新率が従来の1.8倍に達することに成功しました。これは、膨大なデータが伴う地図整備業務において、非常に画期的な進展といえるでしょう。

地図整備の背景と課題


日本全国にわたっての地図整備では、無数のデータの評価が必要ですが、その中には更新のない区域も多く含まれます。このため、効率的かつ的確に変化のある場所を特定する方法が求められています。ジオテクノロジーズは、従来の手法では困難な変化の確認手続きに対して、サポートをするAI技術と衛星データの活用に挑戦したのです。

協業の取り組みと成果


ジオテクノロジーズとスペースシフトは、2022年から本格的な協業をスタートさせ、SAR衛星データを用いた検知技術の導入を進めてきました。両社は、共同で小規模な技術実証を経て本格的な運用に至り、2023年9月には全国の4分の1に及ぶ地域を対象にした大規模な実証試験を成功裏に実施。これを契機に、ジオテクノロジーズは2024年度から更にこの技術を正式導入することを決定しました。

このソリューションは、天候に影響されないSAR衛星データをAI技術で解析し、建物の新築や解体といった「変化点情報」を抽出します。これにより、ジオテクノロジーズは変化が多い地域を効率的に特定し、リソースを最適化した新たな整備フローを構築できるようになりました。

導入効果と期待される未来


この新しい取り組みにより、ジオテクノロジーズは整備にかかるコストを約13.2%削減し、地図更新の効率も約1.8倍に向上しました。この変化により、整備業務の精度も向上し、今後の計画遂行においても期待が寄せられています。

ジオテクノロジーズのマップディベロップメントマネージャー、簗場郁恵氏は、スペースシフトの技術導入が生産性向上に相当貢献したと語りつつ、今後もより良いソリューションの実現に向けて一致協力していく意義を強調しました。

また、スペースシフトの最高技術責任者、元村和史氏も、衛星データとAIの活用が広域な地域での建物変化の把握を可能にすることに注目し、今後のさらなる技術発展に期待を寄せています。

まとめと今後の展望


ジオテクノロジーズは、スペースシフトと共に地図整備業務においてさらなる効率性と正確性を追求しており、これにより持続可能な社会の実現を目指しています。今後の共同研究や技術開発によって、地図整備の領域における新たな可能性が広がることが期待されます。


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会社情報

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