ドローンを活用した斬新な伐採手法
2026年5月29日、神奈川県鎌倉市で、一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会(以下DBA)がドローンを利用した新たな伐採手法の実証実験を実施しました。近接した建物に影響を与えない形で、樹木を安全に運搬する技術が注目されています。
高木特殊伐採の課題と解決策
市街地での伐採において、伐採木を地上に落とすことができないケースは多く、特に道路や建物の真上に生えている樹木は慎重な取り扱いが求められます。このような環境では、従来の方法では人力やクレーンといった重機が必要でしたが、ドローンを使用することで新たな選択肢が生まれました。
DBAは、複数のドローン事業者と連携し、この課題に挑むことになります。特に、この実証実験では、木を切断してからドローンで安全に運搬する手法を検証しました。これにより、伐採木を地上に落とすことなく、効率よく輸送することが可能になります。
実証実験の詳細
このプロジェクトでは、伐採に使用するドローンとして「DJI FlyCart 30」と「DJI FlyCart 100」を選定しました。3回に分けて伐採を行い、各伐採木の重量は約17〜67kgと多様です。具体的には、以下の重量の伐採木が運搬されました:
- - 1本目:約25kg
- - 2本目:約17kg
- - 3本目:約67kg
この方法により、樹木は地上に落とすことなく、安全に運搬されました。
安全管理とリスク対策
このような新しい手法には様々なリスクが伴います。具体的には、伐採木の重量が不明確な場合にドローンの許容量を超える可能性や、ウィンチが枝に絡まるリスクが存在しました。これらのリスクを事前に予測し、関連する関係者と情報を共有することで、より安全な作業環境を構築しました。
また、飛行時間の制約に対処するため、迅速な伐採作業とパイロット技術の向上が求められました。これらに配慮することで、全ての作業を無事に完了することができました。
今後の展望
DBAは、今後も特殊伐採をはじめとする高難度現場におけるドローン活用を積極的に提案していく方針です。全国どこでも運営できるドローンサービスの展開を進めており、新たにドローン事業を始める方々に対しても相談に応じています。
また、協力するドローン業者のネットワークを拡大し、さらなる技術の向上と安全性の確保を目指します。
連携体制
今回の実証実験は、DBAと以下のドローン事業者の協力により実施されました。
- - 株式会社キンシュウ
- - doSORA
- - AKドローンコンサルタント株式会社
- - 合同会社LIS
- - 空波ドローン
- - drmt
- - 株式会社GOODREI/千葉TBT
特別協力として株式会社SEKIDOも参加しています。これらの企業が一丸となって新しい技術を実践しており、それぞれの強みを生かした連携が図られています。
DBAの使命
一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会は、全国でドローンビジネスの認定教育を実施し、国家資格講習を通じて日本のドローンパイロットを育成しています。社会の安全と便利さを向上させるため、ドローン技術の実装を推進し続けています。
地域社会と連携しながら、ドローンの可能性を追求し、安全で効率的な未来を実現していくことがDBAの目指す方向性です。