朝日新聞社の中村社長がイタリア勲章を受章
2023年11月14日、株式会社朝日新聞社の中村史郎代表取締役会長が、イタリア共和国の功労勲章カヴァリエ―レ章を受章しました。この栄誉は、彼が推進してきた日本とイタリアの文化交流の貢献を評価されたものです。授賞式は東京・三田のイタリア大使館で行われ、ジャンルイジ・ベネデッティ大使から勲章が伝達されました。
イタリア政府から授与されるこの勲章は、両国の友好関係を築くために尽力した人物に贈られるもので、特に朝日新聞社が長きにわたってイタリア文化を日本に紹介するための展覧会や映画祭を開催してきたことが評価されました。ベネデッティ大使は、「両国の文化的な絆が強化され、多くの日本の方々にイタリアの芸術表現を紹介していただきました」と感謝の意を表しました。
中村社長は受章に際し、これまでの取り組みが国際的に認められたことに感謝の意を示し、「朝日新聞社が築いてきた日伊の文化の架け橋が認められた」と述べました。彼は、社が創業以来大切にしてきた多様な価値を伝えることの重要性を強調し、文化を通じた交流の延長線上であると語りました。特にイタリアとの関係では、展覧会や映画祭などを通じて、その豊かさと奥深さを日本の人々に伝えてきたことが根底にあります。
現在も大阪市で開かれている特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」など、同社は引き続きイタリア文化を多くの人に届けるためのイベントを企画しています。中村社長は、「文化を通じた社会貢献を続けていく」というコミットメントを明確にしました。
過去の受章歴と文化事業の意義
朝日新聞社は過去にもイタリア政府から勲章を受けており、2002年には前社長の箱島信一氏、2012年には秋山耿太郎氏が受章しています。このように同社は長きにわたり、文化を通じた国際交流に貢献してきた実績があります。
朝日新聞グループは、報道だけでなく文化・芸術の発展を通じた社会貢献も使命に掲げています。「つながれば、見えてくる。」というパーパスビジョンのもと、文化事業は単なるイベントではなく、市民に新たな視点を提供する公共空間としての役割を果たしています。特にイタリア文化においては、芸術、歴史、映画、音楽といった多岐にわたる分野での活動が行われています。
近年の主な文化事業
最近の展覧会では、2024年には東京と神戸でジョルジョ・デ・キリコの大回顧展が開催予定で、彼が与えた影響を多くの人に伝える貴重な機会となります。また、2023-2024年には「テルマエ展~お風呂でつながる古代ローマと日本」が四つの会場で開催され、古代ローマの生活文化を紹介するほか、日本のお風呂の歴史も掘り下げられます。
映画祭や音楽イベントも継続
イタリア映画祭は2001年から毎年ゴールデンウィークに東京と大阪で実施されており、新作や日本初公開作品が上映されます。これにより、多くのイタリア映画が日本の劇場にかかるきっかけをつくりました。また、フェニーチェ歌劇場の来日公演なども行われ、日伊の音楽交流を促進してきました。
このように、朝日新聞社は文化を核にした国際交流を通じ、さらなる理解と親睦を深化させる努力を続けています。今後も、彼らの活動が日本とイタリアの文化的な架け橋として機能し続けることを期待したいと思います。