AIと創薬の未来
2024-12-02 14:33:15

東京都医学総合研究所のAI導入による創薬研究セミナーが開催

2024年度第7回都医学研都民講座のご案内



東京都医学総合研究所は、1月25日(土曜日)に「立体構造情報を用いた創薬研究への人工知能(AI)導入の取り組み」と題して、都民講座(第7回)を開催します。この講座では、最新の研究情報をわかりやすくお伝えし、参加者にとって有意義な内容となるよう心がけています。

講演の内容



講演は二つのパートから成り立っており、一つは原孝彦氏による「新しい抗がん剤開発への挑戦」です。原氏は東京都医学総合研究所において基礎医科学研究分野の幹細胞プロジェクトリーダーを務めており、急性Tリンパ芽球性白血病細胞を特異的に制御する天然化合物を9年前に発見しました。この発見を皮切りに、彼は有機化学合成技術を駆使し、より活性が高い類縁化合物の開発に成功しました。今回の講演では、この研究の過程と新しい抗がん剤をどのように患者さんへ提供しようとしているのか、具体的な進展が紹介される予定です。 この講演は、がん医療の最前線にいる専門家の視点から、患者ケアの新たな道筋を垣間見る貴重な機会となります。

もう一つの講演は、中央大学理工学部准教授の岩舘満雄氏による「AIが加速する創薬:高精度なIC50/Ki予測によるchooseLDの革新」です。近年、AI技術の進化に伴い、創薬分野でも飛躍的な進展が見られます。岩舘氏は、サポートベクターマシン(SVM)という機械学習アルゴリズムを活用し、新規薬物候補化合物のスクリーニングを可能にする「chooseLD」を開発しました。これにより、化合物の活性と標的タンパク質との結合親和性を高精度に評価し、創薬プロセスの初期段階で有望な化合物を迅速に特定できるようになります。この講演では、chooseLDの技術的背景や実際の応用事例についても詳しく紹介され、創薬の効率化や新薬の開発をいかに加速させるかについて触れられる予定です。

開催概要



  • - 日時:2025年1月25日(土曜日)午後2時30分から午後4時
  • - 開催方法:会場とWeb会議システム「Zoom」によるハイブリッド開催
  • - 参加定員:600名(都医学研講堂100名、オンライン500名、事前申込・先着順・無料)

参加申し込み



参加希望者は、事前に申し込みが必要です。対面式での参加を希望する場合は、往復はがきを郵送またはメールでお申し込みいただく必要があります。往復はがきには開催の希望(対面式)や必要事項を記入し、指定の住所へ送付してください。メールでの申し込みの場合は、件名を指定し、必要事項を送信します。オンライン視聴を希望する方は、東京医学総合研究所の公式ウェブサイトから登録フォームにて申し込みができます。

締切とお問い合わせ



申し込みの締切は1月17日(金曜日)で、往復はがきは必着、メールも同様に必着となります。問い合わせは東京都医学総合研究所事務局研究推進課に行ってください。電話番号は03-5316-3109です。

この講座は、AIと DNA の新たな可能性を探索する貴重な機会です。興味がある方は是非お早めにお申し込みください。


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