学習机再生プロジェクトの開始
コクヨ株式会社は、和歌山県田辺市に位置する学校法人うつほの杜学園と共に、「学習机再生プロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、廃棄される運命にあった学習机の天板を再利用することを目的としており、2025年3月22日にはその成果が公開されています。
コクヨは循環型社会の実現を目指し、様々な取り組みを進めている企業です。その一環として掲げられた「弁当のサステナビリティ」とも言える計画で、広範なパートナーや顧客と共に資源循環を促進しています。
うつほの杜学園の取り組み
一方、うつほの杜学園は、サステナブルでウェルビーイングな教育環境を提供することを目指しています。その一環として、地域の旧二川小学校で使用された学習机の回収と再利用に取り組んでおり、子どもたちに自然との共生について考えさせる良い機会としています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトが始まったのは、うつほの杜学園とコクヨの共通のビジョンからです。学習机の天板交換の過程で生じる廃材を何とか再利用できないかという思いが、本プロジェクトを実現へと導きました。2025年3月22日、幼稚園のオープンイベントにて、再生された素材がどのように学内の家具として使用されているかが公開されました。
学習机再生プロジェクトの詳細
本プロジェクトでは、不要になった学習机から出る廃天板を新たな形で、学校内で再利用することを目指しています。具体的には、次のような取り組みがなされました。
多くの学習机では天板がメラミンと呼ばれる樹脂で覆われており、これを取り除かない限りリサイクルは難しい状況です。
コクヨは、廃天板の再利用に関する提案や、天板の破砕、デザイン、再加工などを行っています。
使われなくなった学習机の回収を担当し、教育の現場で実用的な再利用を進めています。
成果物とその活用
このプロジェクトから生まれた成果物は、化粧用ボードとして学校内の机や備え付け家具の表面に使用されています。また、掲示ボードは図書館に設置され、地域の人々と学生たちが情報を共有する場としても活動しています。
今後の展望
今回のプロジェクトは、コクヨが取り組むメラミン付き木材のリサイクル研究の初めての実用化事例となります。今後もコクヨは、顧客やパートナーのニーズに応じて資源循環を促進するための実証実験を引き続き行い、さらなる循環型社会の実現に向けて貢献していく予定です。
この取り組みを通じて、リサイクル可能な素材の種類・量を増やし、持続可能な社会を目指す共感共創の輪を広げていくことが期待されています。
参考リンク
うつほの杜学園の公式サイト
プロジェクトの実施は、持続可能性をテーマにした新しい教育環境の実現へ導く重要なステップとなります。地域社会とともに成長し、未来に向けて持続可能な資源利用を進めていくこの取り組みから、目が離せません。