Cohesityが生成AI機能を強化しデータ可視化を進化させる
データセキュリティ分野のリーダーであるCohesityが、生成AIを活用した新しい機能を発表しました。日本法人のCohesity Japan株式会社は、今年発売した業界初の生成AI活用会話型検索アシスタント「Cohesity Gaia」に、特許出願中のビジュアルデータ探索機能を追加したことを明らかにしました。この新機能により、ユーザーはデータのテーマを視覚的に分類し、より迅速に必要なインサイトを取得できるようになります。
非構造化データの課題
最近、企業が直面する大きな課題の一つが、非構造化データからのインサイト取得に関するものです。全企業データの80%以上を占める非構造化データは、従来のアプローチでは扱いづらく、情報の分散によって貴重な知見が失われることが多々あります。Cohesity Gaiaは、この問題に立ち向かい、企業が持つあらゆるデータに簡単にアクセスする手段を提供します。
この新しいビジュアルデータエクスプローラーは、膨大なデータセットから隠れたテーマ構造を瞬時に特定し、自動的にテーマを視覚整理します。ユーザーは、どこから手を付けるべきか迷うことなく、明確な出発点を得ることができます。さらに、自然言語処理技術を取り入れたことで、ユーザーはより的確な検索が可能になります。
インサイトを迅速に取得
Cohesity Gaiaのビジュアルエクスプローラーは、テーマをクリックすると会話形式で質問ができるインターフェースを提供します。これにより、AIが動的に生成するインテリジェントなプロンプトに基づいて、最も関連性の高い情報を迅速に掘り起こせます。このプロセスは、データの理解を深め、意思決定の質を高めるための強力なツールとなるでしょう。
Cohesityは、この新機能の有用性を理解してもらうためにAIワークショップを開催し、参加者に実際の使用例を体験してもらいます。ワークショップでは、Cohesity Gaiaがいかにしてビジネスに新しいインサイトをもたらすかについて詳しく説明される予定です。
高まるデータセキュリティ
Cohesityの人工知能への取り組みは、顧客データのセキュリティと規制要件の遵守にも配慮しています。CohesityのCTOであるCraig Martell氏も、「Cohesity Gaiaは、企業が持つ膨大なデータから価値あるインサイトを引き出すことができる環境を提供する」と述べています。この取り組みは、データの可視化だけでなく、顧客情報のセキュリティ強化にも貢献するものです。
さらに、Cohesityは新たなデータソースとワークロードのサポートを発表し、Dell EMC IsilonやNetapp NAS、Microsoft 365の各サービスなど、幅広いシステムでのデータ分析が可能になりました。これにより、企業はより多くのデータを統合して活用することができます。
結論
Cohesity Gaiaは、進化を続ける技術で、今後も企業のデータ活用を加速させることでしょう。特に、膨大なデータを扱う企業にとって、この新機能は戦略的な価値を生み出す重要なツールとなるでしょう。これからのデータ管理において、Cohesity Gaiaの活躍が期待されます。さらに、Cohesity Gaiaは、CRNの2024 Tech Innovator Awardに選出されており、その技術的進歩に注目が集まっています。ビジュアルデータエクスプローラーは10月にリリースされる予定ですので、その情報も楽しみにしたいところです。