新卒社員の早期離職を考える「早期離職白書2019」
新卒入社後の早期離職が社会問題となっている中、株式会社カイラボが発行した「早期離職白書2019」が注目を集めています。これは、新卒社員の離職理由を明らかにするために、実際に3年以内に退職した方々のリアルな声を集めた貴重なデータとなっています。この白書は、2013年、2016年に続く3作目として位置づけられています。
早期離職の実態について
日本では「新卒社員の7・5・3問題」と称される離職率が知られています。大学卒業後に3年以内に退職する確率は大体3割とされています。特に、最近の若者がすぐに辞めるという偏った見方がある中、この白書は早期離職の実態を様々な観点から分析しています。その結果、未だ変わらない大卒の離職率は企業側にとって大きな課題となっていることが浮かび上がります。
質問票とインタビューによる独自分析
また、株式会社カイラボは、2018年8月から12月にかけて行ったアンケート調査をもとに、退職者の具体的な退職理由や、職場に対する満足度などを分析しました。これにより、早期離職者の声に耳を傾けることが可能になり、彼らの本音がデータとして可視化されています。多くの企業において、早期離職がどのように起こるのか、そしてその予防策が何かを知る手助けとなるでしょう。
誤解を解く重要性
「最近の若者は根性が無い」といった誤解を解消することも、早期離職白書の目的の一つです。若者が辞める理由は多様で、個人の環境や企業の体制も影響を及ぼします。したがって、企業はただ単に年齢や世代を問わず、早期離職についての理解を深め、適切な対策を講じる必要があります。この白書は、こうした理解を促す重要な資料となります。
インタビューがもたらす新たな視点
白書には、23名の早期離職者へのインタビューが含まれています。これまで言語化されていなかった辞めた理由が、インタビューを通じて明らかになることがあります。こうしたインタビューの結果は、今後の企業の人材戦略や新卒者の就職活動に向けた方針の見直しに役立つものです。
企業にとっての教訓と今後の展開
入社後に辞めてしまう理由を知ることで、企業は社員の気持ちに寄り添った取り組みを行うことが可能になります。白書から得られる多くの事例は、企業有志に新たな視点を提供し、職場環境の改善や制度の見直しに繋がるでしょう。また、これから就職を考える新卒者にとっても、企業選びに役立つ有用な情報を得られるとともに、選択肢を広げることになります。
無料ダウンロードが可能なダイジェスト版
「早期離職白書2019」のダイジェスト版は、企業や学生にとって無料でダウンロードできる貴重な資源です。定価2160円の正規版に対して、ダイジェスト版には早期離職者の声の一部が収録されており、一般の方でも気軽に手に取ることができます。興味のある方は、ぜひ以下のURLからダウンロードしてみてください。
早期離職白書2019 ダイジェスト版ダウンロード
会社情報
株式会社カイラボでは、早期離職に関するデータ収集・分析を通じて、企業と若者の健全な関係を築き上げることを目指しています。新たな人材戦略の一環として、この白書をぜひご活用ください。